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あじあのおんがく

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アジアの音楽に関する記事を集めています
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#ヒップホップ

私的ブータンヒップホップベスト6+α

0. ブータンヒップホップ史概略 「ラップはブータン人のDNAに組み込まれている」 「なぜなら、それは私たちがとてもリズム感のある文化を持っていて、口承伝統があるからだ」 これはブータンのラジオ局Kuzoo FMのマネージングディレクターが残した言葉である[Dasai 2018]。 口承伝統が発達し、即興で韻(ライム)を踏む文化があるところでは、ヒップホップが親しみのある音楽として受け入れられやすい[e.g. 島村 2020]。 確かにブータンでも、詩的な言葉を比喩など

注目のベトナム音楽!ヒップホップアーティスト10選【2023年版】

こんにちは、MIDI INC.(ミディ)の関(Twitterはこちら)です。 ベトナムの音楽となると、日本ではまだあまり知られていない領域かもしれません。個人的にも気に入っている曲がいくつもあり、シーンとしてとても面白くなってきていると感じてます。ミディでもハノイ拠点のクエック(Quyech)というバンドの音楽をリリースしています。 そこで、日本の音楽ファンの皆さまとベトナムのナウなサウンドをシェアすべく本連載「Wassup Vietnam?」を始めました(長らく更新でき

中国4大ヒップホップレーベルが集結!「说唱听我的2」

芒果tvにて、2020年より始まった说唱听我的(Shuōchàng tīng wǒ de)のシーズン2が今年の夏始まります。なんといっても審査員たちが激アツです。全員が中国ヒップホップ界の重鎮です。 中国の4大ヒップホップレーベル、いやヒップホップギャングの中心人物たちが集結しました。日本で言えば、KREVA・R-指定・FORK・ZORNみたいな感じです。 そして、今回は番組内容というより、彼らがレペゼンとするレーベルをメインに紹介したくて書きました。まずは、こちらのサイ

大学発祥のヒップホップグループ!伝統と革新の「台大嘻研社」

大嘻哈時代という音楽番組をはじめ、現在ヒップホップは台湾音楽業界の中で主流となりつつあります。今回紹介するのは、黎明期から若手ヒップホッパーを牽引してきた台大嘻研社です。 台大嘻研社とは? 台大嘻研社(Táidà xī yán shè)は、台湾で1番賢い台湾大学を拠点とするヒップホップ団体です。 台大嘻研社の起源はネットのMaster Uという討論サイトです。Master Uは、1998年に当時高校生だった林浩立がネット上で立ち上げたヒップホップ好きの集いでした。 そ

Withコロナ時代のアジアビジネス入門㊵「モンゴルのヒップホップが熱すぎる」@『Mongolian Bling(モンゴリアン・ブリング)』

ヒップホップはモンゴルが発祥?  頭で描いていたモンゴルのイメージが粉々になるぐらい驚きました。  <ヒップホップはモンゴルが発祥です。伝統民謡にある語り口調が、米国に伝わりラップになった>  モンゴルのヒップホップドキュメンタリー(youtube→)『Mongolian Bling(モンゴリアン・ブリング)』(2012年)に登場する民族衣装の中年の男性がこう語りました。ドキュメンタリーは首都・ウランバートルの若者たちに焦点を当て、ラッパーを目指して初めてのアルバム制作に挑む

台湾版、ヒップホップ番組「大嘻哈時代」

待ってました、この時を。台湾でヒップホップ番組が始まりました。漢a.k.a.GAMI風に言えば、「とうとう来たなこの時が!」です。 その名は、「大嘻哈時代」 嘻哈(xīhā)は、中国語でヒップホップという意味です。つまり大ヒップホップ時代です。 中華圏のラップ番組といえば、これまでは中国の独壇場でした。 チャイニーズヒップホップ文化を確立させた中國有嘻哈(iqiyi)。 続編である中國新說唱(iqiyi)、 加えて各ネット局でのラップ番組の台頭。 說唱聽我的(芒果TV

“Korean Grime”─韓国グライムシーンが秘めるバイタリティ

韓国において、K-ポップと双璧を成すK-ヒップホップカルチャー。Jay ParkやSik-Kなどアイドル級のラッパーが数多く存在し、クラブからTikTokまで、幅広い人気を誇っています。そうしたラッパーたちも小さなクラブからの叩き上げであることが多く、韓国におけるラップ・ヒップホップシーンはメジャーからアンダーグラウンドまで大小様々な潮目が生まれています。 gridsystemではそんな潮目の内の一つであるグライムシーンに注目。メジャーシーンにおいてもその存在感を際立たせつ

中国ヒップホップ②中国新说唱第一季(2018)〜存続の危機からの復活〜

皆さんこんにちは。Chineeland秦です。 前回、中国有嘻哈と勝者のPG ONE/GAIのご紹介をしました。僕のnote史上一番いいねをいただけました。ありがとうございます。 僕は中国のいいところを少しでも日本に伝えられたらと思ったのが、noteを始めたきっかけです。皆さんの役に立つことは少ないかもしれませんが、ネガティブだけでない中国の姿が少しでも届けばいいなと、そして今まで日本のエンタメ、カルチャー界隈で仕事をさせていただいていたので、少しでも中国のエンタメカルチ