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読書とお酒 - 読むか読まれるか、飲むか飲まれるか

 読書は毒です。お酒と同じです。浴びすぎると意識が朦朧としてきます。そしてどれほど飲めるかは、実際に飲んで試してみなければ分かりません。

私は今まで、読む必要のないものを下手に読むか、読む必要のあるものを下手に読むかの間で彷徨ってきました。本を上手に読めた経験は、ごくごく稀なものです。

なぜでしょうか。文字や本が溢れているから。それもありましょう。しかし本質的には、自分や世界について無智であることが原因だと思います。

せめて私は、読む必要のないものを上手に読めるようになりたいと思っています。少なくとも、その毒は薬になる可能性を秘めているからです。その先に、読む必要のあるものを上手に読める道が拓けてくる一縷の望みがあります。

下手にたくさん読むことだけは避けたいと思います。それは最大の毒です。きっと猛毒です。そのことは、私の頭だけではなく、身体全体が直感しています。

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