「1日1人1回以上の会話をする。」小学校教育から学んだ指導者と選手の関わり方。
こんにちは。
自ら少年サッカーの指導に努める傍ら、スポーツ指導者資格更新研修を開催したり、指導者へ選手の力を引き出すコミュニケーションのアドバイスや目標達成を促すコーチングをしたりもしています。
今日は、サッカーの指導において潜在意識下に常にあるものの話。
小学校教育とリンクする「1日1人1回以上の会話をする」大切さと、それによって選手の力が解放されていくことについて自らの経験と考えをもとに話します。
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「1日1人1回以上の会話をする」という目標。
教育界の重要視点であり、自分も指導現場に立つ時に常に意識しています。
学生時代に教育学部の教授から初めて教えてもらい、小学校教員として勤めていた頃も同じように学年主任の先生から教えて頂きました。
児童の変化を見逃さない。これが根底にある意識的要因です。
会話することによって子どもの興味関心を知ることができたり、考え方や話し方の成長を実感したりすることができました。
さらには声のトーンや話すしぐさや表情から子どもたちの感情の起伏やその背景を推測することができて、子どもの状態に黄色信号を感じればすぐに対応することができました。
今でも「1日1人1回以上会話する」という目標は、子どもの変化を感じるための具体的な行動指針となっています。
教えるだけではなく会話する
スポーツ指導でもこれは全く同じで、選手との会話はとても重要です。
指導者として技術指導に重点を置きますが、
・選手がどんな気持ちでグランドに来ているか
・サッカー以外でいま興味をもっていることは何か
・気がかりや不安・好奇心や期待は何か
を知った上での指導の質は断然に違います。
選手をより理解した上で個性や場合に応じた効果的なアプローチが取れるからです。
技術指導だけでなく会話によって得られる1人1人の選手理解が成長の質にも繋がります。
スキンシップが選手に安心と安全を与えて力を開放する
会話することにおいても心がけていることがあります。
ものすごくsimpleで当たり前ですが重要なことです。それは、
・目を見て挨拶する
・名前を呼ぶ
・選手の考えを理解する
・選手と同じ視点・同じ話題で話す
・相手のホームで会話する
・成長や新しい気付きや発見を認める・ほめる
選手にとって、指導者と会話することは「安心だ。安全だ。」と思える状態が力を開放するきっかけとなるのではないでしょうか。
選手へのスキンシップ(関わり方)が力の最大発揮に起因するのでものすごく心がけています。
コミュニケーションの重要性
重要性の裏付けとして、産業革命後のフリードリヒ2世(フランス)による
「赤ちゃんにスキンシップをとらずに育てたらどうなるか」
という実験があるのでご紹介します。
結論はスキンシップをとらないと「死んでしまう」そうです…
オキストシンというホルモンが分泌されずにストレスが溜まってしまうことが原因です。
(詳細は違う記事にも)
会話することによって生まれる「選手の安心・安全」は生命維持の観点からも重要になります。
選手と指導者との関係の根底に安心と安全が担保されていることが力の開放に理想な状態ですね。
1日の振り返り
以上のことを意識しながら指導現場に入っています。
ですが人なので時に他のことに夢中になって1人1人との会話をおろそかにしてしまうことがあります。
今日のTRを振り返った時に、選手1人1人の顔を思い浮かべて、
何を話せたか、選手の変化に気付けたかを思い出せなかった時には深く反省します…
次は「重点的に話そう。」「この部分をきちんと見よう。」そう決意して、次回のTRについて考えています。
自分にとって小学校教育現場の経験はスポーツ指導の現場でも強くリンクしていて欠かせないものとなっています。
なんでも経験と蓄積ですね。
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スポーツコミュニケーションアドバイザー&コーチ
田原直弥
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