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【読書記録#13】世界最高のチーム

ビジネスでのチームとスポーツのチームは似ていると思います。
ビジネスでは業績や成果に向かって一人ひとりが組織の中で
それぞれの役割を果たします。

スポーツでも同様です。
結果を掴むために、監督・コーチ・プレーヤー・ベンチメンバーが
それぞれの役割を遂行するからです。

なので、ビジネスで成果を上げている組織からヒントをもらい
スポーツに生かそうと本書を手に取りました。

キーワードは「心理的安全性」。
正直それが最も重要なことは感覚的に分かっていました。

ですが、心理的安全性を担保した上で、
生産性の高いパフォーマンスをどのように創り出さすのかは
どんな人でもより明確にしたいところでしょう。

Googleが実践する具体的な方法はビジネスに限らず、
スポーツでも応用の効く内容に思いました。

組織(チーム)としてのこと。
そして優秀なマネージャーのことまで。
優秀なマネージャーについてはスポーツ指導者と
リンクするところがあるので非常に参考になります。


以下本書の内容を共有したいと思います。

▼Googleの調査チームによる調査結果

❶「チームのパフォーマンスを高めるマネージャーの特性」

①よいコーチである
②チームに勢いづけて、チームのメンバーに対する過度な監督・干渉はしない
③メンバーが健康に過ごすこと、成果を上げることに強い関心を持っている
④生産的で成果主義
⑤良き聞き手であり、メンバーと活発にコミュニケーションしている
⑥メンバーのキャリア形成を手助けしている
⑦チームのためのはっきりとしたビジョンや戦略を持っている
⑧メンバーにアドバイスできる専門的技術・知識を持っている


❷「生産性の高いチームの特性」
※生産性の定義
 →経営のトップレベルが求める成果をこのチームが出しているかどうか

①「心理的安全性」が高い
②「信頼性」が高い
③「構造」が「明瞭」である
④仕事に「意味」を見出している
⑤仕事が社会に対して「影響」をもたらすと考えている
※「心理的安全性」
 →メンバー一人ひとりが安心して、
  自己認識・自己開示・自己表現をしながら働けること
※「信頼性」
 →このチームは決めた時間内に高い成果を上げられると信じていること
※「構造の明瞭さ」
 →役割分担が決まっていて、
  向かうべき目標やそれを達成するための計画が明確であること


▼以下❶と❷に対するメモ書き。


ものすごく幅広い視点から❶と❷を高める具体的な方法が書かれています。まとめきれなかったので詳しくは本書で。

❶の優秀なマネージャーについての補足

・「ライフジャーニー」セッションで、
 「価値観ベース」「信念ベース」の会話から互いを知る。
・成果を上げるマネージャーほど1on1セッションのときに
 プライベートの話をする。プライベートな問題を話せることは
 マネージャーに対する心理的安全性が高いという意味。
・愚痴は良い方に扱う。愚痴を言う社員がいたら、
 「チームの改善に役立つメッセージが含まれている」と考えて、
 「チームをよくするチャンス」と歓迎すべき。
・「自分の弱み」をマネージャー自身が積極的に開示した方が
 いい雰囲気を作れる(※ワンピースのルフィと一緒)
・腰の低さ、つまり謙虚さはリーダーシップの土台。
 相手を見下すリーダーは長続きしない。
 (※監督・コーチであっても選手を見下してはならない)
・メンバーの「フロー」時間を延ばすために心理的安全性は欠かせない。
 「共感のワーク(※お互いの目を4分ほど見続けるワーク)」をすることで
 承認や安心感を感じる。
・リーダーシップで大事なのは「Lead by example」、
 前例を作って自分が手本になること。「ファーストペンギンになれ!」


❷の生産性の高いチームについての補足

・評価制度はなし。
 会社からの「評価」は社員が気になり心理的安全性を損ねるから。
 だから社員一人ひとりがお互いの「フィードバック」で
 自発的に動くことを目指す。
・よい雑談を引き出す7つの質問
 ①「あなたは仕事を通じて何を得たいですか?」
 ②「それはなぜ必要ですか?」
 ③「何をもっていい仕事をしたと言えますか?」
 ④「なぜ今の仕事を選んだんですか?」
 ⑤「去年と今年の仕事はどういうふうに繋がっていますか?」
 ⑥「あなたの一番の強みはなんですか?」
 ⑦「あなたは今どんなサポートが必要ですか?」
・自己認識や自己開示による前向きのエネルギーをつくりだす質問
 -「これまでの人生で一番感謝していることは何ですか?
  それはなぜですか?」
 -「人生の中で大事な瞬間はいつでしたか?」
 -「今の自分をつくった出来事はなんですか?」
・「ディズニーストラテジー」でアイディアを実現させるプロセスを
 完成させる。
  ⅰ)ドリーマー(夢想家)と。
 →ⅱ)リアリスト(現実主義者)と。
 →ⅲ)クリティック(批評家)と。
・「Be scrappy」という合言葉。スクラップ=くず、残り物。
 ちゃんとしたものじゃなくてもいい、一番安いものを使ったり
 既存の断片を集めたりしてとにかくやってみるという考え方。
・「10X」と呼ばれるカルチャー。
 「いまの10倍の成果が出るように考えよう」
・Googleではオーバーコミュニケーションが大切。
 「報・連・相」はやりすぎてるくらいがちょうどいい。



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