学校は民営化した方がいいと思う理由を書いてみる

大阪府がようやく私学も含めた無償化に成功したらしい。
もちろん、細かく賛否はあるだろうが、大阪府民が選挙で選んだ政権がやったことであり、次回の選挙で賛と否のどちらが多いかは確定するだろう。

であれば、極端な話すべての学校を民営化してしまえば良いのではないかと思う。民営化することで良くなる可能性があることを考えてみた。
とりあえず足らない頭で思いつく限りをメモにしているだけなので、民営化するとここがヤバい、という指摘があればお願いしたいところである。

そもそも学習塾経営者のポジショントークでもあるので、真剣に捉えられるほどものでもない。

学校民営化して良くなるであろうこと

  1. すべての学校が生徒獲得のために「経営努力」をするようになり、教育の質が上がる。

  2. 教育の質を上げるには、バタバタ教師がうつ病になっていく環境で実現できるわけがないので、経営者は今以上に教師の福利厚生、労働環境を整える必要がある。

  3. そもそも教師というリソースが足りていないのに学習塾というリソースは街中に溢れかえっている。午前中は通常授業、午後は塾の先生が希望者だけ集めてそこで塾を開くということがやりやすくなる。学校の教室という場所があるのに、学童や学習塾という箱物を別に用意するというアホらしいことをやらなくて良くなる。

  4. 戦後すぐの頃、教育は国の礎、ということで教科書を流通させるための仕組みができた。その名残で教科書を流通させる専門業者がいて、教育委員会がその地域の教科書をまるっと決めるシステムになっている。amazonで欲しいものを個人がワンクリックで自由に買えるこの時代に、だ。だが、私学化すれば学校の先生が自分のスタイルに合わせて使いたい教科書を自分で決めてよくなる。どうしても紙媒体が良いのであれば流通はamazonに任せれば良い。紙媒体いらないなら流通コストも不要。極端な話、意識と能力の高い先生が自分で教科書を作ったっていい。

  5. 私学である以上、無理難題を突きつけてくる人は出入り禁止にしてしまえば良い。結果的に教員の労働環境は大きく改善するし、生徒と保護者、教員の関係が真っ当なものになる。

  6. 塾の経営者視点で考えると、学校が終わるまでの時間がヒマ。学校に入り込んで多少安い金でもいいので授業の補助などできれば商売としては悪くない。

一方で、当然、問題点も出るだろう。
思いつく範囲で反論してみる

むしろ教員の待遇は悪くなるのでは?

今より悪くなること、ある?
郵政民営化の時だって、郵便局員の不足で配達ができない、ということはなかったかと。浪人して公務員を目指す人がいる時代に、教員はバブル期並みに人気がないのはどう考えても異常。
憲法9条を守る前に組合員を守る組合をつくって、ストライキもやりまくれば問題ない。

教育格差が広がるのでは?

高校は公立だけでもゴリゴリに格差があるのに、それを私立にしたら広がる理屈は素直に興味がある。

教員免許を持たない人が教えられるようになると、質が落ちるのでは?

多分技術が違う。三人集まれば悪さをする生き物である少年たちをビシッとシメるのと受験で勝つ技術を教えるのは、ピッチャーとバッターくらい違う。
全ての教員に大谷レベルのパフォーマンスを求めれば、そりゃ潰れるわと思う。

勉強ができればいいわけじゃない!道徳やスポーツだって大事。

なのでソレは午前中に終わらせて、午後はもっと勉強したい人は学習塾、スポーツしたい人はスポーツクラブで。
部活をがっちりやりたい、という先生は私学なわけだから副業としてやってもいい。

過疎地はどうする?

過疎地に選択肢が少ないのは別に今も変わらない。その対策は、郵政民営化を参考にするしかない。年賀状の代わりにSNSでよくなったように、N高みたいな存在もあるし。どうにもならない学年なんかはある程度国のサポートが必要だと思う。

特別な配慮が必要な子は?

これは確かに大事。これは儲けるという方向の分野ではないので、民間参入は多分少ない。公的機関はリソースをここに徹底注力した方がいい気がする。


もちろん、これ以外にも看過できない歪みが出る可能性はあると思う。
ただ、もはや臨界点に達した現場を手っ取り早く解消する方法が他にあるのならば知りたい。









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