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資産運用と投資の違い

資産運用と投資は普段あまり違いを意識することはなく使用されていますが、同じ意味を持つ言葉ではないことを理解しておくことが大切です。実はこの二つの言葉には、根本的な部分で違いがあります。

「投資」とは、事業や証券・株式などに利益を得ることを目的として資金を投じることを言います。あくまで投資の目的は「利益を得る」ことに主眼が置かれることなるのです。「利益を得る」ためにはリスクはつきものになり、リスクから逃げることはできないことになります。

一方、「資産運用」は、文字通り自分の資産を運用することです。「資産」とは、お金や土地・建物などの財産のことであり、それを運用するということによって「自分の財産」をますます増やしていくということになります。したがって現存する財産を低リスクでうまく活用して増やしていくということを指しているのです。

結論、投資とは、資産運用の一つの方法に過ぎないということです。では投資と資産運用ではどちらがリスクが大きいのでしょうか?おそらくほとんどの人が、投資の方がリスクが大きいと思うはずです。「リスクが大きいものを投資」「リスクが小さいものを資産運用」と分けることもできますね。例えて言うのであれば株式で運用する場合も、リスクに対する考え方で使う言葉が変わります。株のリスクが大きいと捉える人はそれを投資を捉えますし、株のリスクが小さいと考える人は株で資産運用していると捉えるでしょう。日本人が資産運用を好む傾向があるのはまだまだ貯金文化が強く、リスクを負いたくないという傾向からでしょう。

さらに投資は、短期間で完結する場合に使われ、資産運用という言葉は長い期間を意味することが多いです。要する時間によっても利益を得られる確率は変わってきます。違いを理解する上では、「定義」「リスク」「期間」の3つの面で検討することが必要になり、資産運用をする上で、どの点にポイントを置くかによっても自分の財産の増やし方は変わってくるということです。利益を優先するか、今の財産を失わない保全に力を入れるかによっても運用の仕方は変わったものになっていくことを理解する必要があります。

まずが自分が何を持ってゴールとするかを今一度明確にしておく方が未来のキャッシュフローを想定出来るかと思います。では!

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