介護ベッドと布団

介護ベッドをやめて、敷布団で寝るようになってから、お父さんの腰の痛みが始まった。

「起き上がり」が出来るようになったのだが、やはり、ベッドの手すりなしで起き上がるのは、お父さんには困難であるのだろうか。

今のところ、「起き上がり」をすることで、それがリハビリになって、腰に筋肉がついてくれないだろうかと、様子を見ているところである。

正直言って、お父さんと枕を並べ、敷布団で眠るのは、私にはとっても嬉しいことである。

お父さんはしょっちゅう 抱っこしてくれるし、首を抱えて頭をくっつけて眠ってくれるし、何よりすぐ横にお父さんの顔がある。

夜はとっても楽しいのだ。
夜はとっても嬉しいのだ。

お父さんは骨粗鬆症 もあり、入院中、背骨を四つ圧迫骨折している。

また そんなことになっては大変である。

どこらへんを目安に、お父さんの腰の状態を見るか。

我が家では今、お父さんの方が活発である。

ご飯を作ったり、洗い物をしたり 片付けをしたり、お父さんは活発に動き回る。

私の方が座り仕事で筋力がない。

訪問看護師さんが来た時、リハビリ体操をするのだが、一緒にやっていて、お父さんの方が腹筋があるくらいである。

「日常」の一つ一つの動作。

これは全てリハビリになっている。

けれども 果たして、「起き上がり」が、お父さんにとってどれだけ負荷がかかるものか、そこはちゃんと見極めなくてはならない。

また 万が一の圧迫骨折をしてしまう前に、状態を見ながら、お父さんとよくよく話しながら、この先いつ、どの段階で介護ベッドを戻すか。

今 全く、お父さんと私は、普通の人のような日常を送っている。

もちろん スローペース だし、休んだり眠ったり、私たちの日常は、「おじいちゃんとおばあちゃんが二人でいる暮らし」である。

私は 精神障害者2級、お父さんは後期高齢者で心臓と腎臓に疾患がある。

そんな私たちが、「布団を並べて、枕も並べて眠ること」、これはとっても夢のような、大きな幸せであるのだ。

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25歳 上の夫(令和5年、77歳。重篤な基礎疾患があります)と私との最後の「青春」の日々を綴ります。

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