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箱の中には 千も万もの 言えない言葉があって それはどうやら 私は生きているうちには あ…
肩も上がらぬほど 小さく ささやかな 寝息 時にふと 途切れ あなたは 天上に行くような顔を…
「 50歳を過ぎて、 旦那との ノロケ話を、 そんなにキラキラした顔で、 初恋みたいに 話す な…
『君よ!』 カーテンから 柔らかな日差し ただ すこやかに眠る君 「 気持ちいいか?」と 声か…
薄衣のぼせる部屋の温度でも君は寒さに耐ええぬ身なり しばらくの続いてやまぬ腹下し君はその…
永遠の意味探しあぐねて今日もまた冷たき秋のいちにちを見る 白菊の有限なるや葉も花も買い替…
「 今の 食生活を続けている限り、 もう 一生 透析に 戻ることはないでしょう!」 そりゃ、 お父さんの 尿素窒素と クレアチニンの値は、 本当に微妙に 上昇はし 続けている。 だけれども、 退院して5年、 毎月 の 血液検査を続けてきて、 一定時期から 落ち着き始めた 検査結果を見て、ガジ 先生が お墨付きをくれたのだった。 時にはお父さんは やらかす。 お茶漬けを 2杯食べてしまい、 顔がパンパンにむくんだり とか。 血圧も 150まで上がったりとか。 けれども
恋文を 下手くそな 短歌にして お父さんに 送った。 「 こういう風に書けば、 気持ちを言える…
あなたへ。 16年間、 思いの丈を喋り尽くし 綴り尽くし、 今の私は、 あなたの名前を 甘えた…
「お父さん。それでも私、だいぶ解脱したよね。ここ最近ずっと、もう結構長いこと、フラッシュ…
「おい!今日は寿司か?赤飯 か?カミングアウトできて、それが治療につながって、良いこと尽…