マガジンのカバー画像

25歳上の夫・『お父さん』(ボビー)との日々

25歳 上の夫(令和5年、77歳。重篤な基礎疾患があります)と私との最後の「青春」の日々を綴ります。
月3本以上読まれたい方は、マガジンの購読をお勧めします。
¥1,000 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

#夫婦関係

『体ごとぶん投げてやる。』

箱の中には 千も万もの 言えない言葉があって それはどうやら 私は生きているうちには あ…

1,000
卯月妙子
11か月前
12

『熱』

肩も上がらぬほど 小さく ささやかな 寝息 時にふと 途切れ あなたは 天上に行くような顔を…

1,000
卯月妙子
11か月前
4

生理上がってんのに子ども出来んじゃないかというぐらい。

「 50歳を過ぎて、 旦那との ノロケ話を、 そんなにキラキラした顔で、 初恋みたいに 話す な…

1,000
卯月妙子
11か月前
7

『君よ!』

『君よ!』 カーテンから 柔らかな日差し ただ すこやかに眠る君 「 気持ちいいか?」と 声か…

卯月妙子
11か月前
3

10月20日『君 2』

薄衣のぼせる部屋の温度でも君は寒さに耐ええぬ身なり しばらくの続いてやまぬ腹下し君はその…

卯月妙子
11か月前
5

10月20日『君』

永遠の意味探しあぐねて今日もまた冷たき秋のいちにちを見る 白菊の有限なるや葉も花も買い替…

卯月妙子
11か月前
4

夜ごと巨体の女房と戦い。

「 今の 食生活を続けている限り、 もう 一生 透析に 戻ることはないでしょう!」 そりゃ、 お父さんの 尿素窒素と クレアチニンの値は、 本当に微妙に 上昇はし 続けている。 だけれども、 退院して5年、 毎月 の 血液検査を続けてきて、 一定時期から 落ち着き始めた 検査結果を見て、ガジ 先生が お墨付きをくれたのだった。 時にはお父さんは やらかす。 お茶漬けを 2杯食べてしまい、 顔がパンパンにむくんだり とか。 血圧も 150まで上がったりとか。 けれども

『君の見る彼岸を』~残された時間の中で~

恋文を 下手くそな 短歌にして お父さんに 送った。 「 こういう風に書けば、 気持ちを言える…

卯月妙子
1年前
2

『あなたへ。』~77歳になる夫へ、51歳のわたしよりのラブレター~

あなたへ。 16年間、 思いの丈を喋り尽くし 綴り尽くし、 今の私は、 あなたの名前を 甘えた…

1,000
卯月妙子
1年前
1

待っていた日々

「お父さん。それでも私、だいぶ解脱したよね。ここ最近ずっと、もう結構長いこと、フラッシュ…

1,000
卯月妙子
1年前
1

その明るさに救われて。

「おい!今日は寿司か?赤飯 か?カミングアウトできて、それが治療につながって、良いこと尽…

1,000
卯月妙子
1年前
1