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その明るさに救われて。

「おい!今日は寿司か?赤飯 か?カミングアウトできて、それが治療につながって、良いこと尽くし じゃねえか!!今日は 出前 取れ出前!!一番好きなもん食べろ!!」

お父さんの、この豪快な明るさには、いつも心が救われる。

「『幽き声』~」と「性被害・PTSD・統合失調症治療の一歩」を読んでくれたお父さんはなんにも言わず、全部飲み込んでくれて、そしてとっても喜んでくれた。

「人生に陽が差したんだ!!今日から人生 始まりだ!!今日はケチケチすんじゃねーぞ!!食べたいもん 二つとれ!!」

そう言って労ってくれた。

「最高に気分がいいよ!!腸炎も治っちまったよ!!今日は食う!!!好きなもん食う!!!激辛のカレーにハンバーグ 入ったやつ 食う!!!」

私は浮かれて、そう 返した。 

「『幽き声』~」を読んだお父さんが起きてくるまで、そして 文章をもう一つ読んでくれるまで、私はセンチメンタルになっていて、「candies」の、バーバラ村田さん、れんちゃん、ゆきちゃん、羊屋さん、そしてガイアックス時代からの友達である京都のしーちゃん、今までしてくれたあれこれを思い返し、その友情に泣けて泣けて、涙が止まらなかったのだ。

今日はお風呂の日だったけれど、私はすっかり 放心して、ただただ泣いてしまって、ヘルパーさんに気づかれないようにするのが精一杯だった。

そんなわけでお風呂をパスした。

お父さんが起きてきてくれて、もう一本 文章を読んでくれ、私をうんと褒めてくれた。
励ましてくれた。労ってくれた。

そして友達 ひとりひとり、「○○さん元気にしてるか?あの時はよくしてもらったなあ!」と、お父さんの感謝の言葉が、みんなぶんお父さんの口から出た。

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