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25歳上の夫・『お父さん』(ボビー)との日々

25歳 上の夫(令和5年、77歳。重篤な基礎疾患があります)と私との最後の「青春」の日々を綴ります。
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#日記

介護ベッドと布団

介護ベッドをやめて、敷布団で寝るようになってから、お父さんの腰の痛みが始まった。 「起き…

卯月妙子
1年前
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魔法の人

昨夜、もう 疲れきっているというのに、不眠の波が来てしまった。 苦しくて苦しくて、居間の…

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卯月妙子
1年前
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『ひとつ。』

お父さんが病院を退院するしばらく前。 非常に激しいせん妄状態に陥り、認知症のテストもこと…

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卯月妙子
1年前
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曰く『青臭い正義感』

「俺は自分の青臭い正義のせいで、毎回失敗するんだ。 大金持ちになる チャンスも、大企業の社…

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卯月妙子
1年前
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自分の中の『ふたつ』

改めて、お父さんは 老いた。 そして私は、日々に追われて、成すべきことを成せないまま、令和…

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卯月妙子
1年前
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どでかい風呂敷

入れ歯をとると、正面から見えるのは、上の左端の一本の歯しかなくて、私の顔は、六十歳ぐらい…

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卯月妙子
1年前
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『時間』

心から、愛しく思う人に、もっとも優しい時間を受け渡すとき、こんなにも、言葉が出てこなくなるとは、思ってもみなかった。 日常のどんな喧騒 も、すべて 穏やかにして、ふたりで、もっとも優しい時間を過ごすとき、こんなにも、心の芯に、静かな決意をひそめるなんて、思ってもみなかった。 もっと、こういった時間は、激しいものかと思っていた。 もっと、こういった時間は、きっぱりとした言葉が出るものだと思っていた。 やわらかな、ただやわらかな、なんでもないやりとりばかりが、ささやかな声

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『お父さん/2』

単刀直入に、お父さんに相談した。 文章も読んでもらった。 お父さんの回答は明確であった。 …

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卯月妙子
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『お父さん/1』

「自分の野心や社会的成功」と「いつ消えるか分からないささやかな日常」。 その狭間で、葛藤…

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卯月妙子
1年前
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全部は出来ない。

日々に追いまくられている。 日常の諸々も、仕事も、雪崩のように襲ってくる。 押しつぶされて…

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卯月妙子
1年前
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正月みたいな朝

今朝の4時頃。 父ちゃんが、私の頭と顔を、ベタベタ撫でて、チューしてきて、私の鼻をベロベロ…

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卯月妙子
1年前
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夜。戻りつつある日常。

5回目のワクチンを打った後のお父さんが、39.5°の高熱を出した時。 あんなにしんどそうな お…

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卯月妙子
1年前
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共倒れにならないために。

まずは今、「自分も相当疲れているということ」を自覚して、自分も休む 時間を、まとまって眠…

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卯月妙子
1年前

熱による消耗

お父さんの熱は、今日は 幾分いいが、高熱を出した時消耗し切ってしまって、すっかり痩せて弱り切っている。 ほんの少しの体温の上昇でも、お父さんは耐えられず、氷枕をして震えながら眠っている。 昨夜の3時頃、1時間ほど二人で起きて、歓談した。 その時は、まるですっかり良くなったような、そのぐらい 元気だった。 お父さんはすぐに疲れて眠ってしまったけれど、今日昼の1時半頃私が起きた時、その時もお父さんはちょっと元気で、あれこれとおしゃべりしたんだった。 ヘルパーさんが来て、私

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