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25歳上の夫・『お父さん』(ボビー)との日々

25歳 上の夫(令和5年、77歳。重篤な基礎疾患があります)と私との最後の「青春」の日々を綴ります。
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#恋愛

遅い初恋~36歳初めて「好きです」と告白したのは今の夫~

私は非常に 奥手である。 そして精神的に 幼稚であった。 思春期に まともな恋愛をしたことな…

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卯月妙子
1年前
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充実の夜

昨日の夜、起きてきたお父さんに、 「ごめんなさい」 と、 「ありがとう」 を言った。 「…

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卯月妙子
1年前

『ごめんなさい』

「昨夜、一晩中、何度もあなたを探したよ」 起きたとき、お父さんに言われた。 「目を開ける…

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卯月妙子
1年前

魔法の人

昨夜、もう 疲れきっているというのに、不眠の波が来てしまった。 苦しくて苦しくて、居間の…

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卯月妙子
1年前
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『ひとつ。』

お父さんが病院を退院するしばらく前。 非常に激しいせん妄状態に陥り、認知症のテストもこと…

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卯月妙子
1年前
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『羅針盤』

自分自身の尊厳 や、寄って立つ自信や、積み上げてきた自己という揺るぎないもの。 そういっ…

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卯月妙子
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曰く『青臭い正義感』

「俺は自分の青臭い正義のせいで、毎回失敗するんだ。 大金持ちになる チャンスも、大企業の社長になる チャンスも、何度もあったけど、俺が得をすると世話になったこの人が損をする、そんなことを考えてばかりで、全部ふいにしてきた。 まるで子供みたいな正義だよ」 出会った頃のお父さんの口癖である。 お父さんは惜しみなく人を助ける。 自分は損をしてでもだ。 出逢った頃のお父さんは、出来の悪い社長を抱えた、高齢の会長をひたすら支えるために、難しい案件はすべて引き受けてやっていた。

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短い逢瀬

昨日はお父さんは、昼間は気持ち良さそうにずっと眠っていた。 「おーい、父ちゃん。大丈夫か…

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卯月妙子
1年前
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『時間』

心から、愛しく思う人に、もっとも優しい時間を受け渡すとき、こんなにも、言葉が出てこなくな…

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卯月妙子
1年前
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全部は出来ない。

日々に追いまくられている。 日常の諸々も、仕事も、雪崩のように襲ってくる。 押しつぶされて…

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卯月妙子
1年前
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正月みたいな朝

今朝の4時頃。 父ちゃんが、私の頭と顔を、ベタベタ撫でて、チューしてきて、私の鼻をベロベロ…

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卯月妙子
1年前
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夜。戻りつつある日常。

5回目のワクチンを打った後のお父さんが、39.5°の高熱を出した時。 あんなにしんどそうな お…

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卯月妙子
1年前
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共倒れにならないために。

まずは今、「自分も相当疲れているということ」を自覚して、自分も休む 時間を、まとまって眠…

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卯月妙子
1年前

熱による消耗

お父さんの熱は、今日は 幾分いいが、高熱を出した時消耗し切ってしまって、すっかり痩せて弱り切っている。 ほんの少しの体温の上昇でも、お父さんは耐えられず、氷枕をして震えながら眠っている。 昨夜の3時頃、1時間ほど二人で起きて、歓談した。 その時は、まるですっかり良くなったような、そのぐらい 元気だった。 お父さんはすぐに疲れて眠ってしまったけれど、今日昼の1時半頃私が起きた時、その時もお父さんはちょっと元気で、あれこれとおしゃべりしたんだった。 ヘルパーさんが来て、私

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