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25歳上の夫・『お父さん』(ボビー)との日々

25歳 上の夫(令和5年、77歳。重篤な基礎疾患があります)と私との最後の「青春」の日々を綴ります。
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#統合失調症

お父さん恋しや。今年は壊れたくなし。

「俺も元気だし、いっちょ、2人目の子供でも作るか!」 お父さんが昨日、満面の笑みで豪快に…

卯月妙子
5か月前
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『あなたへ。』~77歳になる夫へ、51歳のわたしよりのラブレター~

あなたへ。 16年間、 思いの丈を喋り尽くし 綴り尽くし、 今の私は、 あなたの名前を 甘えた…

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卯月妙子
1年前
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『認知症』の夫から今、『統合失調症』の私が学ぶということ。

昨夜、 お父さんが認知症になってから 初めて、 お互いの、 幻覚 幻聴 妄想 の 対処の仕方をど…

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卯月妙子
1年前
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能力を失う先輩の私からお父さんへ。~認知機能障害の私より認知症の夫へ~

お父さんに、 こうお話しした。 「 お父さんよりも 私の方が先輩なんだよ! 自分にがっかりし…

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卯月妙子
1年前
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忘れん坊・怒りん坊~仮に認知症だとしても。笑顔の暮らしを~

お父さんは、忘れん坊になりました。 お父さんは、怒りん坊になりました。 お父さんは、今、…

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卯月妙子
1年前
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遅い初恋~36歳初めて「好きです」と告白したのは今の夫~

私は非常に 奥手である。 そして精神的に 幼稚であった。 思春期に まともな恋愛をしたことな…

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卯月妙子
1年前
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28時間のバレンタインデー~77歳になる夫と『裸の言葉』で~

2023年 2月14日。 午前中、 統合失調症の 症状が出て パニックを起こし、 布団に入っていた私が 起きてきた バレンタインデーの午後1時から28時間に及ぶお父さんとの時間は、いわば二日続きのバレンタインデーだった。 言葉にするのがもったいなくて、 誰かに言うのももったいなくて、 そして 幸せすぎて、 どんな言葉も見つからなかった。 私の訪問看護の時間だけ お父さんは仮眠し、 私も2時間だけ仮眠し、もうずっと べったりとくっついて、 ずっと喋りっぱなしだったのだ。

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叫ぶ。

言葉にならぬ言葉、声にならぬ 声。 頭の中にひしめく不快感。 「お父さ-ん!!お父さ-ん…

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卯月妙子
1年前
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魔法の人

昨夜、もう 疲れきっているというのに、不眠の波が来てしまった。 苦しくて苦しくて、居間の…

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卯月妙子
1年前
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短い逢瀬

昨日はお父さんは、昼間は気持ち良さそうにずっと眠っていた。 「おーい、父ちゃん。大丈夫か…

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卯月妙子
1年前
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身体を張った激励

お父さんが、体力の限界を越えた。 今日は寝込んでいる。 「夢幻の臨界点」を書いた後、すっ…

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卯月妙子
1年前
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夜。戻りつつある日常。

5回目のワクチンを打った後のお父さんが、39.5°の高熱を出した時。 あんなにしんどそうな お…

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卯月妙子
1年前
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共倒れにならないために。

まずは今、「自分も相当疲れているということ」を自覚して、自分も休む 時間を、まとまって眠…

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卯月妙子
1年前

限られた時間の中で

「なかなか、痺れるんもんだなぁ…!」 今日まる一日、熱と戦ったお父さんが、体を起こしてそう言った。 「眠ってばっかりだと、背中が凝るべ」 お父さんの肩から背中まで揉んだ。 その時ふと、あとどれくらい、お父さんに「いいこと」ができるかなぁと、思ってしまった。 お父さんも、毎日毎日、私が眠ってしまっても、両足を揉んでくれている。 まるで、今のうちにしか出来ないから、目一杯やってあげようという感じだ。 お父さんは 憔悴しきっていて、自力で、夜の薬を飲めるかどうか分からない

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