見出し画像

多読三原則は守るべきなのか

これまでいろいろ多読について記事を書いてきましたが、ここで重要なことをひとつ。
実は、私は多読三原則を守れていません。こんなことを発信してしまうと、きちんと三原則を守っている方の気分を害してしまうかもしれないのですが、今まさに多読のルールで苦しんでいる方や、自己流の多読によって引け目を感じている方がいれば、少しでも気持ちが楽になるのではないのかなと感じたので記事にしようと思います。

多読三原則とは

ご存知でない方のために。

その1 辞書は引かない
その2 分からないところは飛ばす
その3 合わないと思ったら投げる

詳しくはこのサイトに書かれています。いろいろな多読情報が載っています。

https://tadoku.org/english/introduction-to-tadoku/

分からない単語は調べてはいけない?

私の場合、自分の性格のせいか、分からない部分をそのままにしておけません。
はじめのうちは何度か、調べてはいけない!と我慢していたのですがどうしても、モヤモヤずーっとその分からなかった単語が頭の片隅にちらついてしまって、ストーリーに集中できませんでした。辞書を引かない(単語の意味を調べない)というのは私にとってはすごくストレスでした。
結局、分からない単語は調べるというやり方に落ち着いてしまっています。

このやり方の良くないところは、読書のリズムが崩れてしまうところにあると思います。確かに、ひとつのセンテンスに2個以上わからない単語があると、調べるために中断する時間が長くなり、せっかく読書に没頭していたのが中断されてしまいます。
しかし、ずっと前出の単語が気になってストーリーが頭に入ってこなくなってしまう状態になってしまい、読書のリズムを崩されることよりもストレスになってしまっているのなら、いっそのこと辞書を引いてしまえばいいと思います。

意外と推測した意味が合っていて自信につながったり、何度も同じ単語を調べるうちに意味をしっかり記憶することができるので、私は調べながら読むのも悪くないと思っています。
辞書を引きたい、でも辞書をひくことに罪悪感を感じるという方は、調べててもいいのは1ページに1個までというように自分流のルールを決めるのもいいかもしれないですね!

分からないところを深堀りしてはダメ?

分からないところというのは大抵、単語の意味はわかるけど前後の文脈と合わない文があったり、知らない文法で作られた文で、どのような意味なのか検討もつかない部分ではないでしょうか。

私はこれらの場合も我慢できないのでネットで調べてしまっていますが、今まで知らなかった新しい言い回しがあることに気づけることがとても楽しいと感じています。また、日本語にない考え方の表現に出会ったときには、さらに英語の魅力を知ることができてワクワクしてしまいます。

このように、調べることがストレスになっていないのであれば、分からないところをしっかり調べながら読書していくのもアリと考えます。
もちろん読書のリズムを崩されるというデメリットはありますので、どこまで深堀りするのか自分にとって心地いいラインを決めるといいかもしれません。(私はガッツリ調べる派です(;^ω^)

つまらない本を最後まで読んではいけないのか

これは洋書ではなく、日本語の本でつまらないと感じるものに出会った場合どのようにしているか、に合わせればいいと思っています。

私の場合ですが、どんなにつまらない本にあたったとしても、ほぼ最後まで読み切ります。途中で読むのをやめるのはなんだか気持ち悪いし負けた感じがする(笑)ことと、もしかしたら今から面白くなるのかもと考えてしまうからです。
私が大人になってから読んだ本で途中で投げ出したのは一冊だけです。洋書で途中で投げ出した本は今のところまだありません。ただ、つまらないと思った作家さんの他のタイトルには手を出しませんけど。。

「合わないと思ったら投げる」の大義は、英語レベルの違いやストーリーにより、つまらないと感じる本を読み続けることで多読自体をイヤになってしまうこと、それにより多読を継続できなくなってしまうことを懸念してこのような原則になっていると考えます。
なのであまり深く考えず、日本語の本のときにどうしているか?に合わせていけばいいと思います。

自分にとってストレスなく読書を楽しむことが大切

私は多読の一番大切なベースは「楽しむこと」だと思っています。楽しくないと、続けられないですから。
つまらない本でも最後まで読み切っているという事実と矛盾するように感じられるかもしれないですが、投げ出してモヤモヤしてしまう自分のことを嫌いと感じるのより、最後まで読み切って、自分の我慢強さを褒めて好きになってあげたいと思います。
なので、自分がストレスなく楽しんで多読するために原則を破るのも、全然アリと思っています。(多読の先生には叱られそうですね)
ですが、これが長続きの秘訣です!

三原則を守らないと効果はないのか?

私の経験上、三原則を破っても効果はある、と考えています。他の勉強法も併用しながらですが英語の能力が上がっているのを実感しています。多読の中で出会う単語や表現が、より他の勉強法の効果をサポートしてくれています。

しかし、三原則を守っていればもっと効果が出ていたのだろうか?というのは気になるところです。ですが結局はそんなこと比較することもできないので、考えても仕方のないことなんですね。ひとつだけわかることは、私はこの多読の方法で長年英語学習を継続できていることと、こんなやり方でもTOEIC900点を超え、英検1級に挑戦するところまで来れているということです。

まとめ

というわけで、三原則が守れなくても自己嫌悪に陥らないでくださいね!ストレスは多読を続けられなくさせる原因です。
私はフリースタイル多読を応援します。

この記事が参加している募集

よろしければサポートお願いいたします!頂いたサポートは洋書購入、英語学習のために使わせていただきます。もっとレベルアップし、有益となる情報を発信します。