神の声をあやつる ~プロマネシリーズその4~

プロマネとは?
目的をスケジュール通りに達成するために、チームの成果に責任を持つ人。
プロマネのテクニックとか小ネタを紹介します。
※自分の中での整理や備忘録を兼ねています。

プロマネがスケジュールやチームを管理する上でやることは、大きくこの4つです。

①初期計画
②進捗管理
③リスク管理
④課題管理

今回も①初期計画でやることについて。
(初期計画のトピックが続きますが、そのくらい大切だということで)

プロジェクト完了までの大まかな流れを「ロードマップ」、その中で大きな目印となる予定を「マイルストン」といいます。

こんな感じのやつです。

↑の表では
「主要な日程」がマイルストン
「フェーズ」がロードマップ

ロードマップをつくり、マイルストンをいくつか設定するうえで、漏れがちなのが「レビューの予定」です。

レビューの予定とは

・チーム全員で見て改善点を洗い出す日
・偉い〇〇さんに見せて意見を聞く日
・他のXX部署に見せて感想をもらう期間

といった、プロジェクトの成果物や進捗を「誰か」に見せるタイミングのことです。

レビューの予定をあらかじめ立ててあるかどうか。
ここで計画に大きな差がでます。

***
プロジェクトの終盤に差し掛かり、
とある人に進捗報告したり、それまでの成果物をみせたところ…
思ってたのと違うから直して
このひと声で振り出しに戻る。

こんな経験、誰しもあるのではないでしょうか。

このひと声を発することができる人、この人は神です。
(神じゃなければ無視することもできますので)

計画が崩れる要因No1は、プロジェクト終盤に発せられる神の声です。
しかも神は一人とは限りません。
プロジェクトによっては2人も3人もいることは珍しくありません。

けどこの神の声は、あやつることができるんです。

方法は簡単です。

なるべく早いタイミングで見せれば良いんです。

プロジェクトは終盤になればなるほど、変更に対するコストが膨大になります。
けど神はスケジュールとかコストとかとは別の次元に住んでいます。
自分が見たもの聞いたことに対してどう思うか?
これしかありません。

であれば、なるべく早いタイミングで神の声をもらえるように進める。
これがスケジュール通りに進めるためには、一番の得策です。

もっというと、神の声は利用したもん勝ちです。
神の声をいつもらうか?を予定に入れておけば、
チームの皆が勝手にその日をめがけて頑張ります。
スケジュールを厳守するのにもってこいのツール、それが神の声です。

なんか偉い人がいつも直前にダメ出ししてきて、いつも大変。
こう思ってる人やチームがあれば「神の声をあやつる」計画を真剣に考えてみてください。
(言い方を変えると、成果物・アウトプットのレビューを早めにやりましょうということです笑)

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