【読んタイ想】読んでない本のタイトルだけ見て感想を書く【第9弾】
「読んでない本のタイトルだけ見て感想を書く」略して『読んタイ想』の第9弾です。
書店を歩いて、目についた本のタイトルだけを見て感想を書いていきます。
気になった方はぜひチェックしてみてね。
①紫式部へタイムワープ
『へ』なんだ。
「紫式部に会いにタイムワープ」じゃなくて。
人としては扱われてない言い方だ。
まぁ確かに、紫式部ってもはや一個人というよりは『事象』と化してる感があるな。
一定以上のムーブメントを起こした人間って、どこかで客観的人格を失うのかもしれない。
この「歴史漫画タイムワープシリーズ」、他にもたくさん出版されている。
『豊臣秀吉へタイムワープ』
『伊達政宗へタイムワープ』
『徳川家康へタイムワープ』…
注目すべきは次だ。
「最強の城へタイムワープ」。
ほらやっぱり。
偉人って「最強の城」と同じカテゴリの存在になってしまうんだよ。
なりたいですか?
人格を捨てて、
『最強の城』と肩を並べる存在に。
なりたい人はこのシリーズ読んで偉人から学んでください。
②トットちゃんとトットちゃんたち
こうなっとるやろがい。
③死亡遊戯で飯を食う。
死亡遊戯。
すなわち、直訳でデスゲームというやつだ。
最近だと韓国発の『イカゲーム』が大流行した。
命を賭けるというゲームの性質上、クリア者には莫大な賞金などの見返りがあるとされる作品が多い。
平凡に生きてきたはずの主人公が突然デスゲームに巻き込まれて…ってパターンのものがほとんどな気がするが。
この作品の主人公は積極的にデスゲームに参戦し、
そこで得たファイトマネーで生計を立てているようだ。
これはまたすごい設定を考えたな。
デスゲームものの人気は根強い。
それゆえに大量の作品がリリースされ、個性を出すのが難しいレッドオーシャン化しつつあるイメージだった。
ある意味、デスゲームが氾濫している現状を逆手に取ったアイデアとも言えるな。
さらに、そのアイデアを端的に理解させるタイトルの妙よね。
「死亡遊戯で飯を食う。」
説明の過不足ないスマートさ。
この設定を伝える上でこれよりシュッとできないんじゃないかな。
最近の作品にはタイトルを長い文章にする風潮があるが、
やはりこういう簡潔な名付けは作者の文章力を感じられて良いな。
④どっちが強い!?ミズダコvsノコギリエイ
誰が組んだんだこの対戦カード。
ライオンVSトラとかなら分かるよ。対を成してる感じあるし。
(このシリーズにちゃんとライオンvsトラはあった。)
タコと闘るならイカだろう。
なんでエイをキャスティング(レイ)してきたんだ。
しかもミズダコとノコギリエイって。
なんかこう…レイヤーが違くないか。
タコの中でもオーソドックスなミズダコに対して、
エイはエイでもノコギリエイって。
伝わるかな、この違和感。
例えるなら「鉛筆vsスティックのり」みたいな。
「きのこの山vsカロリーメイト」みたいな。
「海派vsマタギ」みたいな。
…あれ。
この微妙にズレた対戦カード組むの、意外と楽しい。
一周回って、ちょっと見たい。
この感覚を持ちつつ、本書のタイトルを見返してみる。
「ミズダコvsノコギリエイ」。
読みたすぎる!!!!!!
このズレ感、クセになっちゃうな。
この記事を読んで、気になる本との出会いがあれば幸いです。
書店って本を買わなくても、背表紙を眺めるだけで楽しいものですよ。
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