のび太とAくん
学童クラブこの春から二年生のAくんは、三谷幸喜氏が子どもになったような風貌だ。
丸い眼鏡をかけている。
動き方や行動が芝居がかっている。
話す言葉も面白い。
このクラブでは、朝から夕方まで預かる長期休みには、昼食後にみんなでDVDを鑑賞する。
予め、みんなで観たい映画を選んで、番組表を作ってある。
昨日は決めていなかったので、二年生と三年生がジャンケンをして、勝った人が選ぶことになった。
Aくんが勝ち抜き、その権利を得た。
選んだのは
いつもは一時間余り、じっと鑑賞できないAくんが、たっぷり楽しんだあと、私の元にやってきた。
この映画、ボクは大好きなんだ。
感動して、泣いてしまうよ。
泣けるんだ!
と、大袈裟な身振りで語る。
その様子がだれかに似ているのに気づく。
のび太やん…
困ったことが起きてドラえもんに泣きつくのび太、癇癪を起こして首を激しく左右に振り、両手握り拳を作り、肩を怒らせるのび太、
寝転んで両手脚をばたつかせ、泳ぐような仕草ののび太…
Aくん、のび太が好きなの?
と尋ねる。
は?ボクが好きなのはドラえもんだよ?
そりゃあ、まあそうだろう。
だけどキミは、のび太にそっくりだよ!
と心の中で思った。
よくよく見ると、AくんはドラえもんのイラストのTシャツを着ている。
午後からAくんは、いつになく落ち着いて過ごしていた。
ドラえもん効果、恐るべし!
※のび太としずかちゃんの画像は 稲垣純也さんよりお借りしています。
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