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経営学の知見:感謝にあふれた組織をつくる

感謝にあふれた組織をつくるにはどうしたらよいでしょうか。研究をみていきましょう。


心理学によると、感謝をする人は、以下のメリットがある。
・ストレスが減る
・鬱、孤独感、攻撃性、コンフリクトが減る
・睡眠の質が向上する
・人間関係がよくなる
・謙虚になる
・離職率が減る
・周りをより助ける
・幸福になる
#すごい効果
どうしたら感謝にあふれた職場をつくれるか?ワシントン大学のRyan Fehr教授らが3つの提案を行った
①社員感謝プログラム:退職パーティ、商品ローンチのお祝いなど。また、感謝を書くことができるディスカッションボード。感謝する対象は、もっとも車を売った人といった競争で勝ったものではなく、努力やがんばったことに感謝をする。
②他人を助ける機会づくり:人は、他人を助けることができることをありがたいと思う。たとえば、コミュニティでのボランティアなどの機会をつくる。
③上司のフィードバック:部下との面談では、いままでの達成してきたことに加えて、これから開発していきたいスキルについて話す。社員は、スキルを開発できる機会があるとありがたいと思う。
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感謝にあふれた組織をつくるために、努力をした人に感謝するのにくわえて、メンバーがありがたいと思える機会をつくる、というのは新しい発想だと思いました。


たとえば、上記の②や③で書いてあるように、ボランティアなど周りを助ける機会をつくるとか、過去の貢献だけでなく、これからのスキル開発機会を提示する、とかですよね。


組織で、感謝を広めるにはほかにどんな手があるでしょうか。

 
Fehr, R., Fulmer, A., Awtrey, E., & Miller, J. A. (2017). The grateful workplace: A multilevel model of gratitude in organizations. The Academy of Management Review, 42(2), 361–381

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