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第27回 生産性と健康を提供するはずのオフィスが実は・・・!?

敢えて申し上げてしまうと、「従業員の生産性と健康を高めるオフィス」とは、少~し耳にタコができるほど聞いてきたフレーズでありつつも、建築家、家具メーカー様、不動産サービス会社様、総務部のみなさまが日々頭を悩ませておられる課題です。

ここで、「ソニック・アーキテクト=音の総合建築家」は何をご提供できるのでしょうか。音響科学や防音の専門家による「騒音の制御」だけではない付加価値がここにはあります。

ちょっとその前に、近頃流行りのフリーシーティング。

パーテーションはあっても限りなく低いため採光も取りやすく、コミュニケーションやちょっとした会話やコラボレーションを促進する目的で、仕切りのないオープンプランのオフィスを採用されている会社様も多いことでしょう。

しかし、オフィス内のBGN(Background Noise)のレベルが高くなり、以下3つの点で従業員の生産性と身体にネガティブな影響を与えているという側面があります。

1.会話ノイズ:会議コーナーやカフェ、オフィス内の他の人の話し声が仕事中に耳に入ると非常に気になります。
2.機械ノイズ:プリンター、コピー機、キーボードの操作音、空調や冷暖房の音など。これらのノイズをずらりと並んだモニターが反射させます。
3.外部ノイズ:室外機からの低周波騒音、外を走る車の音、近隣の工事の音など

つまりフリーシーティングで思いがけぬ人と人をで合わせ、何気ない会話を促進するはずのオープン・プランのオフィスレイアウトは開放的ではあるものの、耳障りな音や環境騒音などノイズも反射させやすくしてしまっているのです。

次回、このような音環境が生む経済損失とそこで働く人々が損ねる健康リスクについてお話したいと思います。

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