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第24回:企業が音を通じてSDGs課題を解決する未来はもう来ている

バイオレンスやメンタルへのネガティブな影響を軽減する「企業の社会的責任」

わたしたちは今、大変ストレスの高い社会環境に暮らしています。

就職するため東京に出てきたもののコロナ禍で一度も出社せず自宅から一人孤独に仕事をする新入社員、ワンオペで3人のお子さんを育てるお母さん、家庭内モラハラやDVや虐待、親御さんの介護、ヤングケアラーの問題、適応障害に苦しむ会社員、終わりの見えない飲食業界の低迷に膨らむ借金、摂食障害やパニック障害。生きる辛さやストレスからアルコールに依存する方。駅のホームでささいなことから言いがかりをつけて知らない人を殴ってしまうサラリーマン。パワハラまがいの上司に、モンスター新入社員もいるかもしれない。

人が耐えられるストレスの量を「心のコップの水の量」に例えたりしますが、辛い気持ちを抱え、毎日ぎりぎりの思いでがんばってらっしゃる方はたくさんおられるはずです。そして、もう「心のコップの水」があふれてしまいそう・・。もうほんのちょっと、一つでも一滴でも辛いことがあったら、もう耐えられないかもしれない・・。水があふれてしまうかもしれない・・。

音はポジティブだけじゃない、ネガティブにもなる・・

そんな時に、ネガティブな音が「最後の一押し」をすることがあっては決してなりません。音が商品購入などの「ポジティブ行動」を導き「最後の一押し」を手助けすることがあるように、残念ながら「ネガティブ行動」にヒトを誘導してしまうこともあるのです。

YouTubeなどで大爆音でがなりたてるCMは視聴者がその企業にネガティブな感情を抱くだけではありません。

必要以上に大音量で繰り返される駅のホームの発車警告音は耳が痛くなるだけではありません。

「バイオレンス」への最後の一押しとなることもあるのです。

企業の発するネガティブな音を聞いた方たちがついイラっとして、誰かに手をあげたりすることがあってはなりませんし、況や自分を傷つけるようなことがあってもなりません。そして、そのような音を企業が発することがあってはならないと考えています。

わたしたちソニック・アーキテクトは音を通じてSDGs(注⁴)の課題解決に貢献できると信じています。ソニック・アーキテクトという事業を通じて社会課題解決に貢献できると信じるからこそ、この活動をはじめたのです。

次回はまた少し楽しいお話に戻りましょう。ソニック・アーキテクトの行う空間の音環境づくりとは、建築家やインテリアコーディネーター、内装デザイナー、建設会社の行う音環境設計とはどう違うのでしょうか?そしてどんな効果があるのでしょうか?具体的に解説したいと思います。お楽しみに!

(注⁴)3.5
Strengthen the prevention and treatment of substance abuse, including narcotic drug abuse and harmful use of alcohol
Indicators
3.5.1
Coverage of treatment interventions (pharmacological, psychosocial and rehabilitation and aftercare services) for substance use disorders
8.5
By 2030, achieve full and productive employment and decent work for all women and men, including for young people and persons with disabilities, and equal pay for work of equal value
Indicators
8.5.1
Average hourly earnings of female and male employees, by occupation, age and persons with disabilities
16.1
Significantly reduce all forms of violence and related death rates everywhere


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