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「自分ごと化」って何だろう?

仕事を自分ごと化することが大切というのはよく聞きます。「自分ごと化」や「自分ごと化している状態」って何なのか考えてみたいと思います。

「自分ごと」とは

私はいままで、「責任感」+「当事者意識」が「自分ごと化」だと考えてきました。しかし何とも言えない違和感がありました。
当事者として責任感を持ってやっているけれどもモチベーションが上がらない、どこか他人事のように感じる。そんな状態になることがあります。

そんななかこんな記事を見つけて、モヤモヤが晴れた気がしました。

この記事の中では次のように定義されています。


  • 責任感:
    「ある特定の役割を担う人が持つ、道義的な思想、合理的な判断、利害感情のいずれか(もしくはいずれも)に影響されて醸成される意識」

  • 当事者意識:
    「自分がある事象の引き起こし手であるという自覚を深い実感を伴って持っている状態」

  • 自分ごと化:
    「 その対象を自分の人生にとって大事なこととして捉えていること」

引用:Authentic Works Blog



「自分ごと化」は、「責任感」と「当事者意識」とは別の要素だというのです。
なるほど! 私が感じていた違和感はこれだったようなのです。


例えば、次のような状態が「責任感」と「当事者意識」はあるが「自分ごと」にできていない状態もしくはできていたとしても質の低い状態なのかなと思います。

とある業務の主担当者だとして、
その業務は自分がやらないと回らないしやならず納期通りに成し遂げないといけない。そのために何とかして納期を守れるように工夫して取り組んでいるし、ミス抑制や効率化にも日々取り組んでいる。
もし自分が急遽休まなくてはならなくなっても、業務自体はキチンと進むように運用や仕組みの整備も行なっている。
→これは、仕事に対する当事者意識と責任感がある状態。

ただ、もし来月からその業務をしなくてよいと会社方針が変わったとしても、「わかりました」と特に感情の変化はなく受け入れてクロージングに向けて作業を行うことができる。
→これは、この事業の良し悪しが自分の人生にとって重要なことだと実感を持てずにいる、つまり自分ごとになっていない(他人ごとになっている)状態。


「自分ごと化」と「共感力」

世の中の困りごとを解決することをビジネスとする場合や、上司から振られた仕事を担当する場合において、それらのことは元々は自分以外のところで発生したことです。
これを自分の人生に重要なこととして捉え、その解決に取り組むことはとても難しいことのように感じます。
そもそも「他人ごと」だから。
「他人ごと」を「自分ごと」にするために必要なことってなんなのでしょうか。考えを巡らせるなかで思いついたのは「共感力」でした。
共感力が高い人は、友人が悲しんでいたら一緒に涙を流し、怒っていたら自分も怒ってしまう、そんなことができてしまう人かと思います。

解像度高く相手のことを思いやったり、相手の立場になって考えきれる人。常人には得難いすごい能力です。
しかし、組織で仕事を行うには非常に有用で強い能力です。


「自分ごと化」できていないことは本当に悪なのか

「自分ごと」ではない状態(他人ごと)のメリットがないのか考えてみます。
物事を「他人ごと」として捉えている場合には、周囲や環境変化の影響を受けづらいはずです。周りがどう思っていようが気にせずにやり続けられる。
常に冷静で一定のパフォーマンスを発揮し続けられるので、これはこれでよい強みな気がします。


まとめ

「自分ごと化」というフレーズはよく聞くし、自分なりに解釈していたつもりでしたが、最近より深く考える機会がありました。

  • 「自分ごと化」の正体がなんなのか

  • どうなっていればできている状態だといえるのか

  • どうすれば「自分ごと化」することができるのか

これらのことについて、私自身まだうまく整理しきれていませんが、今の考えを書き出してみました。
組織の中で生きていく場合には特に必要な能力だと思いますし、必要に応じて「自分ごと化」するスイッチを入れられるようになりたいです。
今の私にとっての答えがでるまで考えてみたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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