僕がいなくても世界は回るが、僕は世界を回る〜ニュージーランド・オーストラリア編〜(10・11/11)

40日目

サンフランシスコから日付変更線を越えてニュージーランドはオークランドに着きます。そして日付変更線を越えたので6月7日という存在がまるまる消えました。ここにきて少しずつ伸ばしてきた1日がまるッと消えてしまい不思議な気分です。

気持ちとしては39日目ですが便宜上40日目として扱っていきます。

スカイタワー

とりあえずオークランドの観光で調べると、このスカイタワーがトップに出てくるので行ってみます。東京でいう東京タワーと完全に建て付けは一緒ですね。オークランドの街を全体見渡すことができます。

他にも課金すれば、スカイジャンプと言われる塔の上から飛び降りるようなアクティビティもありますが、とりあえず上るだけ上って景色を見渡してみます。

まあやることといえばそれだけなので正直大したことはありませんでした。

ランギトト島

中心部からフェリーで約25分で、わずか600年前の海底噴火で誕生したニュージーランドで最も若い山です。

直径約5.5kmの島のほとんどは、とてもきれいな円錐形の楯状火山になっていて、フェリーターミナルから標高260mの山頂まではもちろん、島の様々な場所へアクセスできるいくつかのトレッキングロードが整備されています。

正直ニュージーランドは都市部にいてもしょうがなく、やはり豊かな自然が醍醐味ですよね。基本的にトレッキング好きなので、早速行きました。

日本と同じような火山国ですので馴染みのある気配と思いきや、かなり噴火の後が剥き出しになっています。植生もあまり見慣れない感じです。どちらかというと南国の植生で沖縄とかが比較的近いんでしょうか。でも、ヤシの木とかではなく、硬葉樹などが目立つ感じです。

山頂までは1時間強で登ることができ、山の全体からオークランドの街並みまで見渡すことができます。スカイタワーよりこっちの方が眺めはいいです!

そして洞窟もあるということで向かってみます。もう少し整備されているのかと思いきや、完全に電気はなく手元のスマホで照らしながら、狭い出入口を抜けて進みます。すると結構広めなスペースがあるのですが、正直電気もなく、コウモリとかいないかめちゃくちゃ心配です。

ただ、そういうガサついた音もなく、ただ静寂の世界で生々しい洞窟の跡だけがあるという感じでした。

整備されていない洞窟に入るのは初めてだったので、ちょっと面白い経験ができました。

全体3時間くらいでトレッキングを終えてフェリーで帰ります。

疲れもあるし、特にオークランドでやることもないので早めの夕食をとり寝ます。

夕食はニュージーランドで有名なムール貝をいただきました。美味しいですが高いですね。感覚的にはアメリカよりちょっと高いくらいな感じがします。今後は節約をします・・

そんな訳で1日目を終えて明日からはメインの南島、クイーンズランドに向かいます。こちらは冬なので寒そうですね。

41日目

諸々の手続きを得て、無事にクイーンズランドに着きました。真冬を想像していましたが、気温はプラスで思ったよりは寒くないです。ニュージーランドでもレンタカーを借りて旅に出ます。

ニュージーランドは珍しく日本と同じ左車線で、車も安心のヴィッツで運転している気分としては日本と変わりません。ただ、妙に海外かぶれしてしまい、ウインカーとワイパーをどうしても間違いてしまいます。日本でも同じことをやりそうです。

レンタカーは借りましたが特に遠出をするわけではなく、クイーンズランドをゆっくり廻ります。氷河湖とトゲトゲした岩肌(ホルン)がとても美しいです。

小さな街なので街の中心部はほとんど歩いて回れます。特に公園からみる湖がとても綺麗でした。

その後ゴンドラに乗り、山の上に登ります。せっかくなので夜景も見たく、日が沈む頃に登ってみました。日中の景色も綺麗ですが、湖の小さな街の夜景はとても綺麗でした。

特に夜にやることもなく、ニュージーランドはあまり食文化もない割にご飯は高いのでせっかくなのでご飯(サンドイッチ)を大量生産しました。ハムとソーセージを挟んだ簡単なものです。

明日からはこのサンドイッチたちで生きていきます。

42日目

本日からメインのスポットを色々と巡っていきます。

ミルフォードサウンド

クイーンズランドから車で約4時間南下して向かいます。ここは何かというとフィヨルドです。フィヨルドというのは、氷河で削れた谷が沈水してできた大きな入江ですね。

フィヨルドも一度は見てみたいスポットでしたので感激です。船でフィヨルドを見学できるツアーがあり、こちらを予約していました。

ミルフォードサウンドは雨の方が滝の勢いがあるという噂を聞いており、雨予報のこの日を選んできたはずだったのですが、なんと快晴です。行きの車では確かに雨が降っていたのですが、どこに雲が消えたのか、着く時にはなぜか綺麗に晴れていました。

晴れるに越したことはないので、暖かい日差しの中で見学します。滝は正直、アイスランドやナイアガラという格別なものを見てきてしまったのでそこまでの感動はないですが、惚れ惚れとしてしまうような美しい岩肌とそこに沈んだ海をゆっくりとみました。

グランドキャニオンやマチュピチュは衝撃と興奮!という感じでしたがニュージーランドの絶景は、少し大人なロマンチックな、落ち着いた雰囲気を感じることができます。

船以外の周りの景色もなかなか見応えがありました。何故かよくわからないけどオウムもいました。割と賢く、普通に身の危険を感じました。

グローワーム洞窟

グローワームとはツチホタルの幼虫を指すらしく、ツチホタルは蛍なのかというとキノコバエの仲間ということで結局何かよくわからないのですが、蛍のように美しく光る生物が住む洞窟があるということで行ってみました。

ニュージーランド南部のテ・アナウという小さな街から船で30分ほどで洞窟に着きます。フィヨルドの中の洞窟みたいな感じで洞窟の中も物凄い量の水が流れています。

そして、センシティブなのでグローワームの近くになったらライトは禁止で話すのもアウトという徹底した管理ぶりで見学をします。

青白い光が点滅したり、強くぼんやりと光を発したりとても不思議な感じです。ライトもないので星空を見てるような気分にもなりますが、でも近くの洞窟の壁を見ているわけで、なんというかとても幻想的でした。

蛍ではない、不思議な光る壁という感じでなかなかに不思議な体験をしました。

このツアーが実は19時開始で2時間半ほどかけて行われ、車に戻るのが21時半。そしてツアーが終わる頃にあんな快晴だったのに急に雨が降り出し、車を走る頃には土砂降りです。

そして、ニュージーランドは街頭がほとんどなく、僕は早朝から運転をして、観光をしてともうヘトヘトなのですが、クイーンズランドまでの2時間の道のりを走らないといけません。

人生の中でも最悪といっていい、悪条件の中でのドライブでしたがなんとか事故ることもなく宿に戻ることができました。海外で事故とか最悪なので体力にはもう少し気を配ればよかったです。

43日目

前日の疲れが響き、予定より遅めの起床となりましたが本日も元気に稼働します。

昨日の雨が山の方では雪になっていたようで、山が白く染まっていました。車もカチカチに凍っていました。なんだが懐かしい感覚です。

アオラキ山

クイーンズランドから車で約4時間かけてアオラキ山の麓に着きます。こちらはまた別の国立公園でやはり山が大変美しいです。

アオラキ山に直接登る訳ではないのですが、トレッキングコースがたくさん用意されており、絶景が見えるというコースを登ってみます。

トレッキングルートとしては大体往復3時間ですが、自分はセカセカの登って大体2時間半で往復しました。

登っていくとだんだんと雪道になっていき、冬になっていることを思い知らされますが、スニーカーでどんどん登っていきます。

ポイントからみる景色は素晴らしかったです。アオラキ山と湖が一挙に見渡すことができます。特に雪が降った後なので山々が白く染まっており、より一層美しさを引き立てていました。

テカポ湖

アオラキ山から車で1時間ほどでテカポ湖に参りました。湖が大変に美しいです。ニュージーランド全体にいえることですが氷河湖が素晴らしいです。

ここには善き羊飼いの教会というフォトスポットがあるのでパシャリ。特に中に入れるわけでも羊がいるわけでもないのですが、湖と建物がマッチしていてインスタ映えします。

昼間もいいのですが、特にここは星空が有名ということで星をみます。快晴の日を狙ってテカポ湖に来ましたが、狙い通り快晴でよく星が見えます。

が、ちょっと期待しすぎました。素晴らしいのは間違いないのですが、このレベルの星空は長野でも全然みれますし、個人的に屋久島や海士町の島で見た星空はもっとはっきりと銀河が見えたので、むしろ日本が素晴らしいんですね。期待値が高すぎた分、ちょっと残念でした。

ニュージーランドは冬で日が暮れるのが早いので、ここでもサクッとご飯を作ってみます。パスタとハンバーガーです。ハンバーガーは明日からの弁当用です。ニュージーランドは自炊している人が割と多いですね。

44日目

ニュージーランドは比較的ゆったり目に旅を設計したので特段やることもなくなってしまったのですが目的地のワナカに向かいます。

ワナカ

テカポ湖から車で3時間ほどかけてワナカに向かいます。ここでもblue pools trackというトレッキングコースがあったので向かってみます。ニュージーランドはトレッキングの聖地ですね。さまざまなトレッキングコースがあります。一方で歩くのが苦手な人にとっては少し楽しみづらいかもしれません。

そう思って歩いてみるのですが、途中でトレッキングコースが封鎖されていました。冬だからですかね。

寄り道したところで川と山が綺麗に見えるところがありましたが、完全に上高地ですね。上高地だと思い始めるとそれにしか見えなくなってきました。

大して歩けませんでしたが、トレッキング後に街の中心部に移動します。that wanaka treeというワナカを代表する木があるようでそちらをみてみます。

確かに山と湖と木が非常にマッチしていて美しいです。湖畔の美しさはピカイチです。

そんな感じでそれだけ見ると特にやることもなく、早々と宿にチェックインしてゆったりと過ごします。

宿からは湖畔を望めましたし、暖炉があってぬくぬくできました。作ったハンバーガーとスーパーで買ったワインでゆったりしたひと時を過ごしました。

45日目

ニュージーランドからオーストラリアに向かいます。余談ですがニュージーランドにクイーンズタウンがあり、オーストラリアにはクイーンズランドがあり、たまにこんがらがります。

クイーンズタウンまで車で戻り、飛行機に乗ります。クイーンズタウンからオークランドまで行き、そこで乗り換えオーストラリアはシドニーに向かいますが、オークランド行きとシドニー行きは別の航空会社になるのでオークランド行きは遅れないで欲しいなと思っていたところ、案の定遅れました。

元々乗り換えの余裕は3時間とっていたのですが、1時間半遅れてギリギリでチェックインします。着くのは遅れましたが、他は非常にスムーズに進んだため、飛行機の乗り込みまでには随分と余裕を持てました。ありがたし。

そしてシドニー行きです。3時間半のフライトなので特に機内食とかないと思っていたのですが、ちゃんと出て飲み物もフリーに注文できたので、白ワインとビールをいただくことができハッピーでした。

3時間半なんてあっという間にすぎシドニーに着きます。いよいよ最後の国です!

ヴィヴィッドシドニー

空港から中心街までは約40分ほどと他の都市に比べるとアクセスが良くvisaタッチも使えてとても便利です。

宿に荷物を置いて中心部に出ます。ちなみに宿は夕飯、朝飯ついて3000円強と破格の値段です。金なし社会人には非常にありがたいです。

シドニーの冬のこの時期はヴィヴィッドシドニーと呼ばれる祭典が行われており、町中が光に包まれます。

特に一大観光地であるオペラハウスとハーバーブリッジは見応え抜群で光を使ったさまざまなアートが見られます。チームラボが街全体で行われているような感じでしょうか。

クリスマスが夏の時期になってしまうため、その代わりにこういう光の祭典がこの時期にやるんですかね。これだけ見れてもうお腹いっぱいですが、ラスト一日を過ごします。

46日目

長かった旅もいよいよ最終日になりました。シドニーより日本に帰るのが楽しみなのが率直な気持ちです。最後も十分に楽しんで帰りたいと思います。

パディントン

よく分からないのですが、おしゃれな通りがあるということでやってきました。まあなんとなく雰囲気のいい感じの商店街という感じでした。見る人が見ればいいとこなのかもしれませんが、ほとんど歩いて終了しました。

歩いているうちにだんだんと小雨が降り注いできました。実はこの旅はなんだかんだ雨予報だったのに晴れたり、車に乗っている時だけ雨だったりして雨を綺麗に避けてきたのですが、曇り予報のくせに雨が降ってきました。

夜まで降らない予報だったので、折りたたみ傘を置いてきてしまいました。せっかく持ってきた傘が肝心なところで役立たず終わりそうです。

ハーバーブリッジ・オペラハウス

これも昨日見てしまったので特にみることはないのですが、昼間の景色も拝んでおきました。本当はちゃんとオペラとかを聞くといいんでしょうけど。それはまた機会があれば行きたいと思います。

王立植物園

すぐ近くに植物園があったので入ってみます。昨日はヴィヴィッドシドニーの有料エリアになっていてチケットを持っておらず入れなかったのですが、昼間は特段制限はなく入ってみます。非常に整った庭園といった感じで晴れていたらとても気持ちよさそうです。

小雨で木の陰でなんとか凌ぎながら歩くことができました。

州立図書館

そのまま州立図書館に向かいます。昨日歩いている時に外観がとてもよかったので思わず入ってみました。

中は非常に広々としており、メインホールには三階建てくらいの天井まで本がずっしりと並んでいます。ワーキングスペースとしても使えるようで勉強している人もちらほら見受けられました。

他にも近代的な図書スペースやギャラリーが並んでいます。ギャラリーは企画展や地元出身のアーティストが並んでいたり、多彩に富んでいました。

やはり図書館は公共で最も大事にするべきスペースだと思います。オーストラリアのこのアートや文学に対する尊重が感じられました。

The Rocks Discovery Museum

ランチを食べてちょっとしたミュージアムに行ってみます。しかし、雨が本格的になってきました。あんまりやりたくないですが、仕方ないので安い使い捨てのカッパで凌ぎます。

ご存じの通り、オーストラリアはイギリス植民地支配になっていた場所ですが、ロックスというエリアが最初にイギリス人が定住したエリアということで、その歴史を解説したごく簡単なミュージアムがあったので行ってみました。

どこもそうですが、欧州支配の歴史でほとんど解説されてしまうのは残念ですね。アボリジニの歴史を解説したミュージアムとかもう少し整っているとよかったのですが・・

クイーン・ビクトリア・ビルディング

ビクトリア朝様式のおしゃれなショッピングモールがあり、お土産も買えると聞いてやってまいりました。

確かに建築は見事で特に時計が凝っていました。一方でほとんど高級ブランド店が入っていて、普通に買えるようなお土産屋さんは全然入っていませんでした。

自分には不釣り合いな場所なので、サクッと全体を歩いて近くのスーパーでお土産を買います。

ここまで、バックパッカーという制限上、荷物を増やせなかったので一切お土産などの買い物をしてこなかったのですが、最後なので荷物が増えてもOKということで買い物をします。

とはいえ、そもそもがミニマリストなのでものが増えるのは好かないので、みんなに配るようのお菓子などを買って空港に向かいます。

本当はもう少し街歩きができればよかったのですが、何しろ天気が悪かったので、もうサクッと切り上げてしまいました。

そんなこんなでついに世界一周の全行程が終了しました!!色々トラブルはあったものの怪我もなく、ものが盗まれることもなく無事に帰ってこれただけでありがたいです。

旅の全体の振り返りはまた別の記事にしようと思いますので、ぜひそちらもご覧ください!

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