それでも地球は回っている
先日、地域の秋祭りがありました。
息子たちは乗り子として、太鼓を叩きます。
妻の地元になるので、僕にとってはわからないことだらけ。
神輿の組み立て、提灯、御神灯、村回り、商店まわり…。
こんなことに意味があるのか?
わざわざ休日を潰してまでやることか?
そんな思いを抱えながらも準備を重ね、当日を迎えたのですが、なんとも言えない充実感と高揚感で、自分の地元でもないのに地域と一つになったような気がして、とても良い時間を過ごせました。
そこにあるものは何も変わっていない。
でも、僕が今の地域に住み始めたという状況によって、一気にその意味合いや存在感が変わったのです。
その地域の方々が大切だと信じて貫き続けてきたことが、僕自身の価値観をも変化させたのです。
信じるものがあるからこそ…
よく職場の人間関係に悩んでいるという話を聞きます。
自分の思いや考えがあるのだけれど、それを理解してもらえなかったり、否定されたり、考えを変えるよう圧をかけられたり…。
そんなときに、どう考えればいいのでしょうか?
少しでも悩んでいるなら、この先を読んでみてください。
戦わないこと
自分が信じるものがあったとして、それを受け入れてもらえないとき。
戦うという選択は悪手です。
戦いには勝敗がついてきます。
戦えば勝者と敗者が生まれるのです。
もし負けてしまえば、あなたが信じ、実現したいことは叶いません。
あなたの居場所はなくなり、窮屈な思いをすることになるでしょう。
勝てばいいじゃないか!
いいえ、たとえ勝者になったとしても、そこは職場です。
あなたにとってはプラスで、仕事がしやすくなり、充実感を得られるかもしれません。
しかし、敗れた人にとってはどうでしょうか。
仕事へのモチベーションは下がり、当然、発揮できる力もマイナスに転じてしまうでしょう。
つまり、職場=チームとして最大限の力を発揮することが求められる場で、勝者と敗者が生まれるような選択は悪手なのです。
戦うことは、プラスを生みません。
それでも地球は回っている
ではどうするか。
「それでも地球は回っている」のです。
どれだけ否定され、批判され、攻撃されても、言葉の上では撤回しようとも、心の奥で信じるのです。
自分が信じるものがあるとき、それを貫くことが、唯一できることです。
同じことを言い続ける。
同じことをやり続ける。
自分を貫くしかないのです。
否定されたら?
受け入れてもらえなかったら?
それでもいいんです。やり続けるんです。
どれだけ周りが否定しようとも、事実は変わらないのだから。
誰が何と言おうと関係ありません。
そうですね。なるほど。
笑顔で相手の話を聞けばいい。
その上で、自分に嘘をつかずにできそうなことは、やればいい。
でも、自分の信じるものは徹底的に信じ続ける。貫く。
大切なのは、それでも地球は回っていると信じて言い続けることです。
考え抜く・やり抜く・信じ抜く
僕の仕事は小学校の先生です。子ども達が変化の激しい社会を幸せに生きていけるように必要なことを考え抜き、伝えることが僕の仕事です。
何年も先の子供達の姿が何よりの答えです。
ガリレオの主張の正しさは、後世になって証明されました。
あなたの目的は、今、自分の信じるものが認められ、賞賛されることですか?
違います。
今目の前の子供達が、この先より良い人間関係を築き、幸せに生きていくことが、何より実現したい願いのはずです。
そのために必要なことを、考え抜き、やり抜き、信じ抜く。伝え続ける。
そうするために、学び続ける。
これが先生という仕事を選んだ僕が大切にしていることです。
考え抜け。やり抜け。信じて、貫け。