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『猫吸い』からみる感覚的な事の言語化

こんにちは~!
タチコマのママです!

今日は何となく思っていたことを書いてみます!


我が家には今年で19歳の猫様がいます。
雄であり、骨格大きめのMIXであります。
諸説ありますが、人間にしたら90歳くらいらしい。
おじいちゃん猫なんだが、18歳の思春期ちょっと抜けたかな?くらいの高校三年生だと私は思っています。

19年という歳月を共に過ごしてきたわけですが、
私は毎朝欠かさずやっていることがあります。
それは、

【猫を倒し、猫の両脇に手を添え無理くり伸びをさせ、びよーんと伸びた猫様の腹に顔をうずめる、そして鼻から吸う】

いわゆる、『猫吸い』

を毎朝やっています。

この猫の体に顔をうずめて吸う行為、「猫吸い」ってご存じでしょうか?

「猫吸い」の由来は、ミュージシャンの坂本美雨さんから来ているそうで、
もともと愛猫家が猫の体に顔をうずめてスーハースーハー猫の匂いを吸っていた行動に、坂本さんが「猫吸い」という言葉を当てて世につぶやいたことで反響があり、この行動は「猫吸い」という言語で一般的に周知されるようになりました。

この超感覚的な「猫吸い」という表現。
猫や動物を飼っている人ならば、なんとなくどんなことを言っているのかって想像ができると思うんですよ。
「わかるわかる!」って。
でも動物を飼ったことがない、そもそもあまり興味がない人たちからしたら、「猫を吸う?」って感じになるのも不思議ではありません。

少し話がそれますが、以前私の実家でこんなことがありました。
実家に一族が集結している時に、キッチンに
母・義理姉・私と、三人で食事の用意をしていた時のこと、
春巻きの具の味付けをどうしたらいいのかって義理の姉が母に尋ねました。
すると母は、
「酒をジャバリ、醬油はぐるり、オイスターソースたらり、鶏がらスープの素バンバン」
と、さらっと伝えましたが、横で手が止まる義理姉。
「全然わからなかったんですけど」と、彼女は困惑した顔でボソッとつぶやいた。
私はというと、母が言ったことは全部理解できました。「親子だから」っていうと元も子もない説明ですが、子供のころから母の手伝いをしてきた私は、こういう母の表現には慣れているというか、普通。我が家の料理にいたっては感覚的な要素が多くて、それを目で肌で感じながら母が作る料理を自分でも作れるようになっていったんだと思うんですよ。
だけれども義理の姉からしたら、母からもらった指示はプロ野球選手の長嶋茂雄さんが
『球がこうスッと来るだろ、そこをグゥーッと構えて腰をガッとする、あとはバッといってガーンと打つ』
みたいな、具体的な言語でアドバイスをもらうっていうよりは、いわゆる、「オノマトペ」で指示を受けたんだとその時感じました。

オノマトペは感覚的で曖昧な表現をするときにとても便利で、効果的に伝えられる方法だと思います。
ですが、伝えたい対象者との感覚のズレや経験の有無などでそれを共有できないこともしばしばあるんではないでしょうか。

美味しそうなお菓子のバナーがあるとします。
そこに
「むぎゅっと」
という単語だけがドーンと書いてあったとして、そこからこのお菓子はどういう食べ物なんだろうかと、それを見た消費者は想像するわけですよね。
実際に買って食べてみて、「本当にむぎゅっとしてたー!」「むぎゅっと感半端ない!」と感じる人もいれば
「何がむぎゅっとだよ、全然違う。」「そもそもむぎゅっとってなんだよ」と感じる人もいるかもしれません。
どうやったって万人が揃って意見が一致する感覚的なキャッチコピーなどありはしないのかもしれませんが、売りたいと思うターゲットに刺さればOKなわけですよね。

話は戻って、『猫吸い』ですが、
先にも書いたように、猫を飼っている人や興味のある人になら何となくこの感覚は伝わるけれど、そうでない人達からしたらよくわからない言語表現なわけです。
感覚的な事を言語化する事は、言語化する側は容易であっても、受け手の方は容易ではない場合もある。
受け手がどう受け止め、咀嚼し、理解するかは受け手の勝手なわけです。

なにも世の中に「猫吸い」のこの感覚をわかってください!!と言いたいわけではないのですが、この感覚的な事での意思の疎通が図れた時の一体感は相当なものです。

「感覚的な事の言語化」
を考えた時に、「猫吸い」のこのなんとも言えない多幸感をどう言語化して伝えたらいいのかと思って、グルグル考えていたら、余計な事も思いついてダラダラ書きました。


余談で、
一番最初に書いた、毎朝猫様のお腹に顔をうずめる行為。
私はこれをするとこう思うのです。

『宇宙』

と。宇宙への扉を毎朝開け、宇宙を感じているのです。

説明はできません、なぜ宇宙を感じるのかは。
そういうものなのです、私にとっての猫様のお腹は。
ですし、これを事細かに言語化してくのは、どことなくナンセンス!な感じもするんですよ。
感覚的な事を、「これはこうだからこういう風に感じるんだよ」っていうのは、お笑い芸人がネタの解説を一生懸命して、だからここで笑ってほしいとお客さんに説得しているかのような気がします。

これ書いちゃうと、今まで書いてきたの何だったの?なんですがね。

私なりの、私なりの、私なりの結論。

感覚的な表現・言語化に説明を求めるな!自分で感じろ!

です。
すみません、最後とんでもなく乱暴なまとめ方で笑

今はこの様な感じで、感覚的な事の言語化を頭の中で留めていますが、人の気持ちや考えは流動的なもの。明日、明後日にはこの考え方が180度変わってるなんて事もあるのかもしれません。
それはそれで。またその時の気持ちや考えを自分で受け止めてあげるだけです。

また思いついた事書きまーす!

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