夏を嫌いになれない
休日。
なのに、いつもより余裕を持って早起きをしてしまう。
アラームより目が覚めてしまった。
いつもみたいに嫌に時間に追われることもなく、着々と楽しみな気持ちを抱えて準備をする。
楽しみだけど、少し緊張もする。
お昼ぐらいに大切な人とか会うから。
日が落ちて日中よりも涼しく、暗くなった雰囲気は、何でも本音を言えるような感じが好き。
だけど、冬より日が落ちるまで猶予があるような、あの夏の青とオレンジのグラデーションのかかった雰囲気はもっと好きだったりする。
朝からはじまり、もう夜が来るんだ。
まだ一緒にいられる。
終わりは来てほしくないけれど、まだ一緒にいたい。
そんな本音を引き出してくれるような気がして。
暑くてうざったいけれど、これだから夏は嫌いになれない。
冬が一番好きだったけど、最近は夏が一番になった。
今日、ベランダから空を見上げてそんなことを思い出した。
またこんな日が来てほしいな。
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