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「自己価値低く見積り癖」って、大体勘違いから来てると思う話。

こんにちは!

ポチったスカートが緩くて、ウエストを縫って詰めてたら、
先祖代々つづく「自己価値低く見積り癖」について改めて考えることになった橘奈緒美です。

私は針仕事が苦手です。(と思っている)

なんならちゃんと測るとか、印つけるのもめんどくさい。
縫い目は粗いけど、とりあえずいい感じに履けるようになれば良いのです!

お土産でもらった裁縫キット捨ててなくて良かった

私は子どもの頃、母から「お姉ちゃんは手先が不器用なんだよね〜」と言われてたし、自分でもいまだに「私は不器用なので・・」とか言ったりします。

だけどボタニカルジュエリーを作って、ちゃんと買っていただけることを考えると、
「どうやらそこまで不器用でなないらしい」と受け入れられるようになってきました。

そして今朝スカートをチクチクしながらふと、どこからこの「自己価値低く見積もり癖」が来たんだろう?って考えたんですね。

まあ母の呪いもあるけど、母がそうする理由ってなんだろうって思ったんです。

それで思い出したのが、母も料理を焦がしたり、子どもの頃私の髪の編み込みが上手にできなかった時、自分のことを「ばあちゃんは器用だったけど、お母さんは不器用だからね」と言っていたんですよね。

そのわりには、毎朝私と妹の髪の毛を編んだり結んだり、父の着替えも用意して、お弁当作ったりしてた。
まあ当時は「主婦なんだから普通」って思ってだんだろうけど、かなり手際良いですよね。

小さい頃のおやつは手作りのクッキーやドーナツも多かったし、友達が来るとなるとより張り切って、なんかやたら綺麗なスイーツ作ってたのに、不器用ってねえ。

やっぱりこの「自己価値低く見積り癖」は、母から来たものか。
と思ったんだけど、いやまてよ?ばあちゃんも、不器用とは言わないけど「私はバカだから」ってよく言ってたわ。と思い出したんです。

自分が小学校しか出ていないことを言っているんだけど、祖母が子供の頃は戦中戦後で、特に田舎では女子の教育なんて無視されがちな時代だった。

だから周りの人と比べるまでもないし、むしろあの専業主婦真っ盛りの時代に、10代から60代までずっと和裁師として仕事をしていたことの方が誇らしいと思うんだけど!?と私は思っていました。

ずいぶん着てないけど、着物好きになったのも祖母の影響は大きい

祖母は婚礼衣装を依頼されるくらい、腕の良い和裁師だったんですね。
だから子どもの頃は好きな生地を選ばせてもらって、私と妹の浴衣も仕立ててもらいました。

祖母の家に遊びに行くと、鉄の塊みたいなアイロン、長くて年季の入ったものさし、でっかい裁ち鋏にかこまれて仕事をしていることもありました。

「危ないからね!触っちゃダメよ!」と言われながらも、綺麗な生地が気持ち良い音を立てて裁断されていく様子や、とても細かな目で着物が縫われていくのを見るのが好きでした。

え、本当にバカが(口悪いのも遺伝か)あんなに正確に測って切り揃えて、納期に合わせて美しく縫い上げるとかできる!?

わざわざ「あなたに仕立てて欲しい」って言われてたくらいなんだから、ビジネスマナーとかもそれなりにあったんじゃないの!?とも思います。

それに祖母のご飯は、はちゃめちゃに美味しい。
よくおはぎとか作ってくれたけど、もう本当に最高に美味しかった!

だから確かに、あの祖母の器用さと比べたら母は不器用なのかもしれない、なんて思ったりもしたのです。
だけどあるとき、それも勘違いなのでは?と思うことがありました。

祖母の家の物置で、額装された文化刺繍の作品を見つけたんです。

竹林の中の虎とか尾が長い鶏とか、なんでそのモチーフ!?って感じる謎作品ではあるけど、とても丁寧に刺繍されたものだったし、時間と手間をかけたんだろうな、とわかるものでした。

「こればあちゃんが作ったの?」と聞くと、なんと母が若い頃に作った作品だと言うのです。
本人に聞くと「下絵あるし簡単だよ」って。

おいおい、親子して自己価値だいぶ勘違いしてるじゃん!て今ならわかります。

その勘違いを私もそのまま引き継いだんなら、私、ほんとはできる子なんじゃ!?という気持ちもちょっとだけ、いやホントにちょっとだけですよ!出てきますよね。

それでもたまに頭を擡げる(もたげるってこう書くんだ!初めて見た漢字だからあえてそのままにしてみた)、
「こんな私にできるんだから、誰でもできるんじゃね・・」という謎の自己肯定感の低さ。

これはもう代々引き継がれてきたマインドだけど、私がアンカーとなって、「〇〇家の女はダメだ」という負のマインドの連鎖をぶち切りたいと思います。

ちなみに妹とはというと、漫画の付録や着せ替え人形を私に作らせて、「すごーい」とか言って、できたもので楽しく遊んでるような子でした。
器用!生きるの器用!

というわけで、今回は朝からチクチクしてたら、祖母とのエモい記憶が蘇った話でした。(まだ生きてる)

そして私は、カードを切るのは普通に下手です。
でもリーディングには全く影響しないので、優しい目でお見守りいただけると幸いです。

こちらまだまだ募集していますので、ご興味がある方、「恋の不器用は治りますか?」というお悩みがある方もドシドシどうぞ!

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