マガジンのカバー画像

雑記

6
日々の徒然。趣味のプログラミングなど。
運営しているクリエイター

記事一覧

ビッグバン・イノベーション – 「一夜にして爆発的成長から衰退に転じる超破壊的変化から生き延びよ」読みました。テクノロジーによって加速するイノベーションの第四ステージを生き延びるためには。

ビッグバン・イノベーション – 「一夜にして爆発的成長から衰退に転じる超破壊的変化から生き延びよ」読みました。テクノロジーによって加速するイノベーションの第四ステージを生き延びるためには。

 面白かった。

 任天堂やシャープ、SONY – 数年前まではエクセレント・カンパニーと絶賛されていたような企業が、たった数年で凋落してしまう。最近、そんなニュースに接することが多くなってきたが、なぜなのか。不思議でならなかった。同じ疑問を少しでも抱いたことがある人にとって、そして、この変化の激しい時代にあってイノベーターたろうとする情熱のある人にとって、本書は必携の書となるに違いない。

 現

もっとみる
ATTENTION – 「注目で人を動かす7つの新戦略」読みました。インターネットで情報発信する人にとっての必読書。

ATTENTION – 「注目で人を動かす7つの新戦略」読みました。インターネットで情報発信する人にとっての必読書。

 ATTENTIONは、シリコンバレー発の2016年の最重要ワードとなろう。

 シリコンバレーでベンチャー・キャピタリストとして活躍する著者のベン・パーは、情報過多時代において「注目」が希少資源になったと言う。著者は、2012年にフォーブスの「世界を変える30歳以下の30人」に選出されるほどの俊英だ。そんな彼が、心理学や認知科学に対する並外れた知見と経験から、「情報だらけの世の中であなたのアイデ

もっとみる
インターネットにより集団ヒステリーが容易に伝染する社会。醜聞報道に際して思ったこと。

インターネットにより集団ヒステリーが容易に伝染する社会。醜聞報道に際して思ったこと。

 2016年に入ってから、ネット・ニュースで著名人の醜聞に驚く機会が増えた気がします。僕はテレビを全く見ないので、タレントには興味がありません。ただ、今回の「彼」の件については多少驚きました。それが冷めないうちにと、少し考えたことを綴ります。なお、これは特定の個人に対する「擁護」でも「批判」でもありません。何かと言われれば、「内省」のようなものです。ご容赦を。

 言葉とは恐ろしいものです。何故な

もっとみる
Cognitive enhancer(認知機能改善薬)とは?頭を良くするために科学者が真剣に研究している5つの方法 #1

Cognitive enhancer(認知機能改善薬)とは?頭を良くするために科学者が真剣に研究している5つの方法 #1

 いつも「Intellectual giftedness – 才能についての科学」や「Microbiome – 生態系としての人体」にお付き合い頂き、ありがとうございます。いずれも今後いっそうマニアックさを増していくマガジンとなっておりますが、今回は閑話休題です。

 たまには、サイエンスに関わる最先端の研究から美味しいところだけをすくい取って、皆様の人生に役立つライフ・ハックを提供できればと思い

もっとみる
processing #2

processing #2

ジム・ホルト「世界はなぜ『ある』のか」より

意識の内的な本質から、世界には純粋な構造以上のものがあると考える理由がひとつもたらされる。(中略) 構造それ自体だけでは、どうも現実の存在としては十分でないように思えるのだ。イギリスの観念論学者T・L・S・スプリッグは、こう述べる。「構造をもつものには、構造以上のものがなくてはならない。」

processing #1

processing #1

昨日、東京に春の嵐が来て、去った。濃く、沸き立つような霧が歩道を包んで、いつもの見慣れた帰り道の風景の輪郭が、ぼんやりとぼやけてどこか刺激的だった。不意に見上げた先の、梅の花が僕を驚かせた。くすんだビルの壁を背景に、その小さくも完全な境界が、とても力強いものだったからだ。

いつも科学論文ばっかり読んでいて肩が凝ってきたので、気分転換にprocessingで作ったgenerative artでも載

もっとみる