数字は後からついてくる
最近、三田紀房氏作の漫画『インベスターZ』にハマっています。
この漫画は、名門中高一貫校にトップ入学した主人公が、同じく各学年のトップ入学生で構成される投資部に入部するところから始まります。
株、FX、保険、不動産…様々な金融商品についてストーリーの中で説明されています。
コミックス全21巻のうち、現在18巻まで読破。
三田紀房氏は以前ドラマでも話題になった『ドラゴン桜』の作者でもあります。
(私はドラマは見てないんですけどね)
三田氏作の漫画はどれも『勉強』や『経済』といった難しいテーマをストーリー仕立てで描いてあって、グッと惹き込まれます。
お金について知りたい!
この漫画を読み始めたきっかけは、お金のことを知りたいと思ったから。
私はこれまで『お金』というものに凄く無頓着に生きてきたんですね。
学生の頃は生活は親に頼っていたし、学費の年間○百万とか、普通にバイトしたって支払うのは無理。
社会人になってからも、給料は決まった分だけ入ってきて支出も毎月ほぼ変わりません。
そんなに贅沢はしないけど、無理に我慢しなくても徐々に貯金が増えていくと、マイナスにならなければ別にいいや…
と、どうも興味が湧かなかったんです。
でも一方で、社会人なのにお金のことわかってないのヤバくない?という気持ちも常にあったんですよね。
漫画ほどわかりやすい教科書はない
ということでお金について勉強?しよう、と思い始めたわけですが
ビジネス書を読んでも門外漢で興味もないと読み進まないから時間もかかる。
結果、積読になってしまうという無限ループに陥ってしまいました。
(使わない知識にコストだけかけてるって一番マイナスですよね笑)
そこで漫画。お金について勉強できる漫画を探して出会ったのが『インベスターZ』でした。
難しい部分は理解できなくてもとりあえずストーリーを追っていくと、やんわり頭に残るんです。
もちろん漫画だけでは穴空きの知識になってしまいますが、知識のベースが出来れば調べられるはず。
本よりも漫画の方が1冊に纏まる情報は少ないですが、その分わかりやすく興味も湧きやすい。
そんな意味で漫画ほどわかりやすい教科書はないと私は思っています。
スタートは興味本位が良い
漫画について力説してきたわけですが、今回本当に言いたいのは漫画の良さではなく、もっと別のところにあります。
それがタイトルにある"数字は後からついてくる"、ということ。
逆に言うと興味本位で始めるのがいいということです。
勉強を始める時に、今日は教科書を○ページ読む!とか、〇時間勉強する!とか、〇〇の項目をマスターする!といった目標を立ててしまいがちです。
ダイエットや貯金もそう。習慣化を目指すときに、まず達成すべき目標やそのため計画を立てよう、というのはよくある話です。
その通りにできるタイプの方はいいかもしれません。でもうまく続けられなくて落ち込んでしまう人も多いでしょう。
目標や計画で人を動かすのは実は難しいのです。人を動かすのはあくまでも興味、好奇心。
仕事の場合は、業務に精通していて指導する上司がいて、お金をもらうというペイがあるので何とかなる場合が多いだけです。本質的につまらないことに人は自分から動かない。
漫画は私が最も時間を割く娯楽です。
件の『インベスターZ』を読み始めたのは今(10/24現在)から10日ほど前。毎日2冊ペースで読んでいます。
全く読まない日、1冊読み切らない日もありますが、一度購入した漫画も何度も読み返すので、平均して1日1.5冊くらい読んでいます。
年間500冊以上読んでいる計算です。
・・・計算して自分でちょっと引いてます。
漫画は遊びだからできるんでしょ?という指摘は全くその通り。まさしく遊びだから気にせず読んでいるんです。
でも、これを最初から年間500冊読む!という目標を立てても絶対に実行しないと思うんです。
ジャンルが多すぎるとか、お金がめちゃくちゃかかるとか、何らかの理由をつけて結局取り組まない。
・・・こういうの身に覚えありませんか?
総括
というわけでまとめに入りますが、勘違いしてほしくないのは、目標や計画を立てるのが間違いだ、と言っているわけではないということです。
勉強も一度読んだだけでは、理解したつもりになっても身についてないことが多いです。身に着けるためには繰り返しは必須です。
でも最初にそれを考えてしまうとそれだけで嫌になってしまうんです。
続けられないことで、結局自分は努力ができない、と自信が奪われることになります。
下から山を見上げるとその高さに絶望します。でも、休み休み登って、いつしか景色が見えると、途方もない高さまで登ったことがわかる。すると、もっと上まで登ろうと思える。
目標や計画を立てるのは、山の中腹に至ってから。続けられる自信がついてからなら有効に活用することができるでしょう。
数字は後からついてくるもの。最初は興味の向くこと、長いスパンで見て何度もやりたいと思うことを始めること。
元々お金について全く興味のなかった私も『インベスターZ』を読み始めてからストーリーに釘付けになり、少しずつ「そうなんだ」と思う事が増えてきました。
これからお金のことがもっとわかるようになればと思うこの頃です。
・・・このためにすごくお金がかかっていることはいうまでもない。
(完)
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