こどもってわかってない、と思ってる大人たち。
数年、こども・教育関係のことしてきて、こども向けの塾やったり、昔も塾のアルバイトとかやったりしているけれど、実は「こどもが苦手」です。
じゃあ、なぜっていうとたぶん自分がこどもといる方が正しくいられるからだと思います。
大人の世界って、わかってはいても忖度や大義名分や権威などにまかれたりマウンティングしてみたり。
それって疲れてくるのでね。
で、たぶん10代くらいのころも小さい子が苦手。
でも遊ぶのは苦手ではない。
たぶん、心開かせるのも上手だし、なんか知らないけど人んちのこどもとか勝手についてきたり、微笑まれたりする昔から。
たぶん、それって
同じ位置で話せるヤツ!って気づいてくれてるのかなと思っている。
幼児からのこどもが苦手なのは、
「見透かされてる」
って感じちゃうから。たとえば、TPOに合わせた大人のなかでの回答、あやまらなくていいところでの「スイマセン」。
そういうの全部見透かされて、非難されている気になるから。
だから、そういう「こどもたち」の見られても、
見透かされている居心地の悪さ
を感じなくていい生き方していると、こどもは全く苦手ではないし、それこそ大人よりも話が分かる。
最近のこどこもたちは特に、自分たちがこどものころより考え方が達観していて、
こんなんじゃ、昼夜逆転とかしてたら、お金持ちになれないよ!
なんて、言葉には落ち込まなくて、
健康で、ほどほどの生活ができればいい。東京とか住まなくてもたまに旅行できれば。
って感じだ。上京して一旗あげてやる!みたいな感じはない。
そもそも幸せってそんなもんだよね。
たくさん選択肢をオンライン上でも見れる時代だからという時代の利点はあるだろうけど、そういう達観している子たちに
教えてあげよう、助けてあげよう、っていう姿勢が一番の問題じゃないかな。
経験値はもちろん、少ない。
それをサポートや体験させてあげる場を作ることは大人の責任。
でも、なんでも「わかってない前提」でこどもこどもしたもの作る時代は終わったのでは?
自分たちもこどものころもっと大人のこと見えてたよね?と思う。
校則やらなにやら「わかってない」と思うからしばりつける。
そんなに考えてないと思うから、先取りする、命令する。
これでは大人が思考停止だ。
臨機応変に対応することができないから、決まりを、テンプレートを作っておく。対応に悩む、考える必要がないから。
でも、それからはみ出した自体にはアワアワする。
教科書に書いてないから。不登校対応もそういう面もあるだろう。
はなしはそれるが最近、いろんな問合せとかするとこういうタイプの大人が多いと感じる。
テンプレート通りの案件の回答は丁寧でも、ちょっと想定外やイレギュラーな案件には「理解が追いつかない」。
~と書いてありますので、~と決まっておりますので、と繰り返すだけでその先のはなしにならない。
これは人間的スキル、マネージメントスキルのある上の人にでてきてもらうケースが多いのだけど、マネージメントクラスでもおんなじような感じのこともある。
だから、「これでこそ管理職!」みたいな人の対応にであうと勝手に感動してる。
この「決まっているので」という人がメインじゃないやりとり、特にこどもを大事にするべき教育機関、学校で多い。
決まりがあるのはいい。こどもを守るためだったり、集団では決まりがないとスムーズにいかないこともあるから。
問題は「決まり」が独り歩きすること。
なんのためかわからないのに「決まりとしてあるから」理不尽でも守れ、みたいな。
決まりってそもそもひとのため、に作られたものであるべきで。これではAIが発展したときに、AIに支配される人間、ってのもあり得そうだなと思う。
少なくとも自分が関わるこどもたちは、「自分で考える」人間らしい人間でいてほしいから、まあ不登校になってても(いろいろ不条理はあるんだけど)考えてることを誇りに思って過ごしてほしいな、と思う。
違和感感じて、自分で考えてるって、管理したがり大人には怒られがちだけど(だって自分より賢いってバレると困るから権威発動)ほんとうはすごいエラい、すばらしい、ことだって(いい気にはならずに)安心して育って行ってほしいものです。
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