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とある店の記憶では実在のお店での思い出を綴っています。記憶ベースなので情報は曖昧です。…

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とある店の記憶では実在のお店での思い出を綴っています。記憶ベースなので情報は曖昧です。またエピソードを含め思い出補正されています。 コロナ禍の中、仕事辞めました。

最近の記事

仕事を辞めてみた 2

辞める決心に至った経緯について考えた。 迷い→きっかけ→もうダメだ→一応、改善できるか試してみる→やっぱりダメだ→辞めます。 きっかけから辞めますまで土日を挟んで4日。決断を急ぎ過ぎと言われたが、迷いがずーっとあって、下地はあった。 むしろ、会社にはウンザリだったが、顧客とか取引先とか、仲のいい同僚とか仕事内容とかに愛着があったから迷いながらも続けてこれた。 そういうの全部ぶっちぎっても辞めたくなっちゃった。就職氷河期の無職の恐怖も知ってる。でも、恐怖より、ここにいたくない

    • 仕事を辞めてみた 1

      2020年×月 仕事を辞めた。 このままでいいのか?いつか辞めるなら早い方がいいと思いながら踏ん切りがつかずに走り続けてきた。仕事は面白かったし、やりがいもあった。それでも生まれてしまった疑問と会社との方向性の違いは軌道修正が不可能な程離れてしまっていた。 きっかけは些細な事だった。「そんな事で・・・」「今回は我慢したら」コロナもあって、諸手を上げて賛成してくれる人はいなかった。ただ一人、事情をよく知る同僚だけが「裏切り者」と言いながら、理解を示してくれた。 今は辞める

      • とある店の記憶 5

        祖母は昭和一桁生まれにしては外食の好きな人だった。女学生がそのまま大人になったような…歌が好きで、ハイカラで冗談が好きな、孫から見ても可愛らしい人だったと思う。 東京生まれの祖母は戦争末期に親戚を頼って函館に疎開した。慣れない土地で苦労しただろうと聞いても、敵性語の英語の授業がなくなって嬉しかったとか、疎開してからの洋裁学校が山の向こうで遠かったとか、そんな話ばかりしていた。 昭和の終わり頃に生まれた孫達は、誕生日だクリスマスだと理由をつけてはデパートに連れられた。誕生日

        • とある店の記憶 4

          フリーフローという言葉を聞くようになったのは、いつからだっただろうか。ANAインターコンチネンタルホテルのシャンパンバーがフリーフローだと言うことにずいぶん驚いたから、全日空ホテルが、ANAインターコンチネンタルホテルに名を変えた頃だろうか。 飲食店に勤めていたせいで、つい原価率を計算してしまいがちだが、スパークリングワインの苦労は原価率よりも廃棄率が高い事で、開けてしまったらその日の内に売りきらなければならない。良いストッパーも今ではあるが、やはりガス圧は徐々に下がってし

        仕事を辞めてみた 2

          とある店の記憶 3

          今はどうだか知らないが、レストランというのは下っ端に行く程労働時間が長い。任される仕事が直接の接客でなく、準備と片付けの割合が高いからだ。営業時間のかなり前に来て準備をし、お客さんが帰って片付けをするとそういうことになる。それでもなんとなく勤務後に先輩が待っててくれたり(勤務ではないので手伝ってくれるわけではない)、まだ?とせっつかれたりした。 そもそも拘束時間が長いので、家は寝に帰るだけ、勤務後に飲みに行くと言う事もそれ程多くはなかったが、たまにはそういう事もある。 そ

          とある店の記憶 3

          とある店の記憶 2

          ある時、銀座でばったり書道の先生に会った。 銀座勤務時代、会社に書道部があって所属していた。 恥ずかしながら書道は小学校の授業ぶりで、賞状の名前書きなどもしていた祖父からは、書道と算盤に通わなかった事を常々嘆かれていた。書道部は先輩のすすめで半ば強制的に入部したのだが、退職して辞め、通信で再開し、面倒くさくて疎遠になり、またご縁があり、今は月2回お教室に通っている。祖父は亡くなったが、さぞ満足している事だろう。 銀座百店という銀座の商店が共同発行して、お店に置いている小冊

          とある店の記憶 2

          とある店の記憶 1

          学校を卒業して銀座のレストランに勤めた。初出社の日の帰り道、和光の時計が鳴っていたのを覚えている。これから毎日この鐘を聞くのだと思うと感慨深かった。実際、10時の鐘の音と共に出勤し、0時の鐘の音を聞いて終電ダッシュをする日々だった。 14時間拘束で実働8時間勤務。勤務時間以外の内訳は昼と夕のまかないで1時間、中休み休憩で2時間の昼寝。就業前後のおしゃべりや支度に2時間。計算が合わないが…とにかく銀座にいる時間は長かった。早く来ていれば、全く使えない新人だった私もなんとなく許さ

          とある店の記憶 1

          はじめまして。

          食べ物関係勤務で20年。現職は調理道具も扱う食器屋です。食器の技術的なこと、呼び方のこと、調理道具のちょっとした違い、選ぶ時に参考になるような記事を書いていきたいと思っています。

          はじめまして。