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教会に行きたくないあなたへ

こんにちは。聖書系Vtuberの足袋田たびたクミです。この記事では、さまざまな理由で、教会に行きたくなくなってしまった方へ向けて、私なりのアドバイスを書きます。この記事があなたの助けになれば幸いです。

別に教会に行かなくてもいい

一言で済ませてしまえば、教会に行きたくなくなってしまった多くの人々は、教会に行かなくていいと私は思います。もちろん、教会に行かないといけないと思う気持ちがあったり、あるいは本当は教会に行きたいのに、何かが問題になって今行っている教会に行くことができないなどの事情がそれぞれあるでしょう。しかし、それらは絶対的なものなのでしょうか。

おそらく、根本的なところでは別に教会とか聖書とかキリスト教というものが嫌いでないという人もいるでしょう。しかし、教会にいる他人に傷つけられたり、献金を強要されたり、したくない奉仕をさせられたり、自分の聖書に関する気持ちを否定されたり、そういった現実にある問題によって教会に行きたくないという場合が多く見られます。

それでもあなたが「教会に行かなきゃ」と思っているとしたら、たぶん、あなたは真面目なんだと思います。しかし、自分が悪くないのに教会に行くのが辛いとき、教会に行かないという選択肢を選ぶことは決して不誠実ではないと思うのです。

もしかすると、教会に行かないと神が喜ばないと考えているかもしれません。しかし、聖書を読むと書いてあることは、何も考えずに神殿で礼拝をささげていた人々が散々批判され、むしろ礼拝に集うことができなかった人々の間にイエスが立ち入り、救いの手を差し伸べるという構図です。おそらく、真剣に悩むあなたの態度を神は喜ぶでしょう。

礼拝は家でもできる

広い意味で言えば、礼拝は、ひとり家で神を讃えるだけでもできるものだと思います。聖書をひとりで読むのも良いでしょう。あるいは、ネットで公開しているどこかの教会の礼拝中継を見るものいいと思います。歴史上、ただひとりコミュニティの中でポツリと生きて神を礼拝していた人は星の数ほど居たでしょう。

礼拝には形式やら伝統やらがないといけないという意見もありますが、あなたがどこかの教会に一度でも足を踏み入れたならそれだけであなたには巨大な教会の歴史の一部が流れ込んでいますし、あなたが日本語訳の聖書を一つ持っていれば、それは日本に関わった膨大な数のキリスト者の血と汗と涙の結晶です。あなたはひとりではありません。

あなたに必要なのは単に別の教会かもしれない

あなたが行きたくなくなってしまった教会が、どんな種類の教会かご存知ですか。専門家でないとなかなか詳しく説明できないほど、世界のキリスト教会はバリエーションに富んでいます。大きくはカトリック教会、プロテスタント教会、日本では少ないですが正教会。プロテスタントの中にも、聖公会、ルター派、改革派、ペンテコステなどなど。教団の違い、また教団に属さない単立の教会。あるいは新興宗教の類い。良い意味でも悪い意味でも、これらの教会の特色は千差万別です。

別の教会にふらっと立ち寄ることができるのなら、礼拝に一度だけでも出席してみると面白いでしょう。きっと、その文化の違いに驚くはずです。そこが気にいるならそこに行けばいいだけですし、やはり気に入らないなら、教会自体が向いていないのかもしれません。

教会籍を移動することは通常、教会同士のやりとりとして円満に可能なはずです。しかしもし「この教会以外に救いはない」とか「この教会を抜けることは許されない」とか言われてしまう場合は、その教会がカルト化していると判断して良いでしょう。移動先の牧師などの専門家の助けを仰いでください。

ただ聖書の話をする仲間が欲しい

教会には行きたくない。しかし、だれかと信仰や聖書やキリストや神の話をしたいという欲求があることはごく自然に想像できます。幸い、SNSにはそういったコミュニティがありますし、自分に合ったものがなければ自分で立ち上げて同志を募るのも良いでしょう。

書物との対話も重要な要素です。過去から現在に至るまでの信仰の友と巡り会えます。私淑するべき師を見いだすこともあります。伝統に連なるとは、そういった非常に大きな概念なのです。

聖書系VTubers「羊たちの夕べ」はあなたを歓迎します

手前味噌ですが、私が属する活動であるYouTubeチャンネル「羊たちの夕べ」は、どっぷり正統派な教会の信仰と、教養やただの古文書としての聖書の間にある何かを探して、ああだこうだと日々楽しく配信をしています。決して万人向けとは言い難いポジションでやっていますが、「誰が何を言ってもいい場所」を目指して模索しています。

興味があれば、毎週金曜夜7時からの配信にぜひいらしてください。お待ちしております。

神学校在学中に「神は存在しない」ことに気づいて退学した聖書系Vtuber足袋田クミより。愛を込めて。


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