「本の内容は覚えるな」という言葉に衝撃を受けた。『忘れる読書』を読んで。
本を読むとき、
「知識として覚えないと、意味がない」
「内容を使えるようにしないと、意味がない」
そう考えていた。
知識は増やしたいのに、それがプレッシャーになり読書が進まない。
そんなとき、出会ったのがこの本。
冒頭にこんな文が。
なんだそれは。どういう意味だ。
「買うなら覚えなきゃ。もったいないじゃん。」そう感じた。
ただ、覚えようとすることがプレッシャーとなり、本を読むこと自体、気がすすまなくなっているのは感じていた。
「これを全部覚えられるかな」「読みだしたら最後まで読まないと」と何か足かせが掛かるような感覚。
だが、この本では「覚えるな、忘れろ」と言うのだ。
混乱した。
ただその理由がちゃんと書かれていた。
なるほど。確かにその通りだと思った。
この時からだと思う。一気に読書のペースが速くなったのは。
「必死に覚えること」を止めた。
読みたい本があれば、とりあえず読む。そうなった。
感銘を受ければ自然と行動にあらわれる。
そうは言っても「それで本当に意味があるのか?」と疑っていた部分もある。
しかし、このnoteを書くにあたり『忘れる読書』をもう1度読んでみると、それが正しかったのではないかと感じられた。
知っているぞ、この感覚。
ここもそう。
記憶には残っていなかったが、これらのことは染みついている。行動がそれを証明している。
いわゆる「積読」がたくさんある。現在100冊以上。(ちょっと多いかも)
「積読」から読みたい本を読む。読みたいときに。
本の並べ方もこだわった。
「いま読みたい本」順に並べている。
「買っても読まないことが多かったから、この並べ方にしてみた。」と自分では思っていたが、この『忘れる読書』の影響だったらしい。
もう一度読み直してみると、自分の中に染みついていることが多いなと感じた。
これが「忘れる読書」なのか?
意識はしていなかったが、この本を読んで感銘を受けた箇所が、自分で思っているよりも多いのかもしれない。
本と素直に向き合うことが大事
読みたいと思ったら、何も考えずとりあえず読む。積読もお構いなし。
そうすることで、おかげで1年で100冊の本を読むことができた。34年で数冊だったのが、だ。
読書というのは、ただ「知識」を得るというよりも、どれだけその本に感銘を受けるのかが大事なんだと思う。本のすべてを覚えようとする必要はない。
本と素直に向き合うことが大事なのでは、と思う。
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35歳から目指す豊かな人生。
「豊かな人生」を送るために模索していくことを書き連ねていきます。[旅行エッセイ/読書感想文/模索したこと]などなど。
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