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2024年1月に読んだ本まとめ。多くの人を魅了した作品は積極的に読みたいと思った月。

今年から月ごとに読んだ本をまとめていこうと思います。2024年1月に読んだ本は全部で8冊。1冊ずつ、ちょっとずつ紹介していきます。


1.本郷和人『考える日本史』(河出新書)

特に理由は無いけど年末年始に読んだ本。構成が興味深く、漢字一文字のテーマごとに語られている。歴史は暗記するものだという前提を覆された。

2.筒井康隆『時をかける少女』(角川文庫)

アニメ映画『時をかける少女』は観たことがあった、というか好きな映画だったのだが原作は初読み。SF御三家とも称される「筒井康隆」の作品。SF御三家という名前に少し怯え、難しいのでは?読みにくいのでは?と読む前は思っていたが、もの凄く読みやすく、もの凄く楽しい。他2作品も入っていてどちらも好き。

3.恩田陸『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎文庫)

ずっと気になっていた小説。遂に購入。上下巻合わせて950ページ程あるが、本当にそんなにあったのか?と疑わしくなるほど、あっという間に読み終わる。それくらい楽しい。音楽を言葉でここまで表現するのかと、驚きというか尊敬、言葉の素晴らしさを知った作品。ずっと次はどんな表現なのかとワクワクさせられた。

読んでいる途中に感じたことも記事にしました。良かったら見てください。

4.小山 龍介『在宅HACKS!』(東洋経済新報社)

家で仕事をしていると気になってくる、在宅でどうしたら快適に仕事をできるかを教えてくれる。換気をするや良い椅子で仕事をするという内容から、個人事業での仕事の仕方など幅広く紹介されている。

換気は盲点だったので、読んだ後からは毎日実施中。

5.芥川龍之介『河童』

初めての「芥川龍之介」。正直避けてきていたと思う。学校で読んだ「羅生門」が全然理解できなかったから。妻に「河童が面白い」と薦められたので初読み。冒頭でいきなり本当に「河童」が現れて驚いた。「え?ファンタジーなの?」と。ただそこからの話の展開にはぐっと引き込まれた。ものすごく風刺が効いていると感じた。やはり多くの人を魅了してきた作家さんは読んでみたいと思えた。

6.芥川龍之介『鼻』(岩波文庫)

「河童」に続いて「鼻」も読了。名前は知っていたが読むのは初めて。15ページ程しかないことに驚いた。哲学を感じた。いつの時代でも教訓にされるだろう話だと思った。短いのに頭に残る。

7.浅田次郎『地下鉄に乗って』(講談社)

「鉄道員(ぽっぽや)」を探していたら見つけた本。映画の方を知っていて(見たことはないけど…)気になったので購入。地下鉄から階段を登ると30年前に時代が遡るという場面から始まる物語。地下鉄が昭和2年に開業していたということに驚いた。東京に行って銀座線に乗りたくなった。

8.芥川龍之介『歯車』(岩波文庫)

久留米で行われていた「芥川龍之介と美の世界」を見に行った時、「芥川龍之介」直筆の「歯車」の原稿を見て読みたくなり購入。晩年の代表作。読んでいると少しつらい気持ちになる。亡くなる前だからか、読んでいるこちらも魂を削らざるを得ない感じがする。ずしっと本が重くなる感じがした。最後の『或る阿呆の一生』も含め、最後の執筆した日付を見て、本当に亡くなる直前に書いていたのだと実感した。

まとめ

これまで少し避けていた(というより勝手に難しくて読みづらいだろうと勝手に勘違いしていた)「芥川龍之介」や「筒井康隆」などを初読みした月だった。多くの人魅了してきた作品には、やはり心のどこかで感じる部分が多かったように思う。積極的に触れていきたいと思った。そして「蜜蜂と遠雷」。最近読んだ本の中では、一番自分響いた。「恩田陸」作品はこれからずっと買い続けていくことになるだろうと思った。


【 2月に読んだ本まとめ 】


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