森ゆうすけ

東京から宮崎県諸塚村へ移住。 地域に受け継がれる在来種の”たね”の物語に出逢い、それを…

森ゆうすけ

東京から宮崎県諸塚村へ移住。 地域に受け継がれる在来種の”たね”の物語に出逢い、それを発信するシードライブラリー(種の図書館)を開設。 たねのこと、たねを守る村人のこと、栽培方法や村のことなどをつづります。

最近の記事

誰でもできるプランター雑穀栽培”粟(アワ)”【脱穀報告】

先日ついに収穫した粟をいよいよ脱穀します。 諸塚村では収穫後に約1週間の乾燥期間を持ちましたが、 天気の具合を見ながら期間は流動的で問題ありません。 収穫&乾燥の方法については前回記事をご覧ください! 諸塚村では伝統的な農機具「めぐり棒」を使い脱穀を行いました。 持ち手の竹の先端にクルクルと回るよう取り付けられた3~4本の細い木を、 回転させながら作物に打ち付け脱穀していきます。 諸塚でも使う方は随分減りましたが、今も粟に限らず蕎麦や大豆もこれで脱穀する家が数軒残っています

    • 誰でもできるプランター雑穀栽培【収穫報告】

      宮崎県諸塚村に伝わる在来雑穀粟(あわ)のたねを広くシェアし、暮らす場所を超えて受け継がれてきた たねの物語の担い手を増やす【旅するたね|プロジェクト】。 プランターでの栽培を推奨し、都市部のマンションにお住まいの方にもチャレンジしてもらっています。 そんな粟が、ついに収穫そして乾燥の時期を迎えました! 今日は10月22日(金)に行った収穫・乾燥の様子を綴ろうと思います。 ※たね蒔きから発芽~途中経過までの様子はこちら 1. 収穫作業葉の緑色が少しずつ黄緑色がかってきて、

      • 誰でもできるプランター雑穀栽培【経過報告】

        宮崎県諸塚村に伝わる在来雑穀粟(あわ)のたねを広くシェアし、暮らす場所を超えて受け継がれてきた たねの物語の担い手を増やす【旅するたね|プロジェクト】。 プランターでの栽培を推奨し、都市部のマンションにお住まいの方にもチャレンジしてもらっています。 とういう訳で、今年は我が家(アパート)のベランダでも初挑戦。 今日はたね蒔きから8月22日(日)までの経過を綴ろうと思います。 1. 6月11日(金)たね蒔き粟のたね蒔きシーズンは5~6月いっぱいが一般的ですが、7月上旬く

        • シードライブラリーとは

          こんにちは。宮崎県諸塚村の森です。 諸塚村ではシードライブラリー「旅するたね|プロジェクト」をスタートさせました。 そこで今日は、そもそもシードライブラリーとは何?について書こうと思います。 1. シードライブラリーとは?貸し出すのは「本」ではなく「タネ」。 seed(種)+library(図書館)というわけです。そんな図書館が各地で増えています。 アメリカを中心に25ヶ国・500ヶ所にまで広がっていると言われ、日本国内でも少しずつですが、取組みが生まれています。 2

        誰でもできるプランター雑穀栽培”粟(アワ)”【脱穀報告】

          「旅するたね|プロジェクト」秘境からたねが旅だって行きました

          宮崎県諸塚村に残る在来品種のたねを広くシェアし、たねと人が紡いできた物語の担い手を全国に増やすプロジェクト「旅するたね」。 第一弾は雑穀粟(アワ)。 たね蒔き時期の終わりも近づき、続々と希望者のもとへと "たね" が旅立っていきました。 畑やプランターなどで粟を今暮らす場所で栽培してもらうだけでなく、シードライブラリー(たねの図書館)を通じて、辺境の畑でたねを守ってきた人々のことを発信していきます。 米食への移行から食の西洋化、経済構造や価値観の転換におる山村からの人口

          「旅するたね|プロジェクト」秘境からたねが旅だって行きました

          お庭や畑で雑穀栽培をしてみる

          高い栄養価や栽培の簡易性から世界で注目の集まる雑穀。けれど日本での伝統的栽培は絶滅寸前です。 主催する「旅するたね|プロジェクト」では、宮崎県諸塚村の在来雑穀粟(アワ)のたねを広くシェアし、この伝統が紡いできた遥かな物語を未来へ繋ぐ取組みに挑戦中です。 さて先日は雑穀のプランター栽培方法を紹介しましたが、本日は畑やお庭がある方向けに栽培方法を綴ります。※小規模栽培 ① たねを蒔く ・鍬などで軽く土に溝をつけ、たねを蒔く ・土を被せる ※1cmほど、たねに土が被されば大丈

          お庭や畑で雑穀栽培をしてみる

          誰でもできるプランター雑穀栽培

          その高い栄養価から注目が高まる雑穀類。けれど国内での伝統的な栽培は絶滅寸前です。 主催する「旅するたね|プロジェクト」では、諸塚村の在来雑穀粟(あわ)のたねを広くシェアしています。 さて今日は誰でもお手軽にプランターで栽培する手順をご紹介。 都市部のマンションなどでお住まいの方でも雑穀栽培にチャレンジできます。ちなみに粟の種まきは5~6月頃。(7月に上旬くらいで間に合うか試したい) ①プランターと土を用意する ・プランターは、幅25cm×長さ70cm×深さ30cmほどのモ

          誰でもできるプランター雑穀栽培

          はじめましての自己紹介

          はじめまして、森ゆうすけです。 東京から宮崎県の北のだいぶ奥のほう、諸塚(もろつか)村に移住をしました。 平地など殆どない山里には小さな畑ばかりが広がっています。 でもそんな小さな営みの中に、世界で急速に失われつつ在来種の”たね”が残っていました。 色とりどりに多様性を見せる在来雑穀を中心に、以外と知らないタネのこと、受け継がれてきた伝統知やその守り手のことを綴らせてもらいます。 それと村で数世紀にわたり継がれてきた”たね”を広くシェアする「旅するたね|プロジェクト」も

          はじめましての自己紹介