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誰でもできるプランター雑穀栽培【経過報告】

宮崎県諸塚村に伝わる在来雑穀粟(あわ)のたねを広くシェアし、暮らす場所を超えて受け継がれてきた たねの物語の担い手を増やす【旅するたね|プロジェクト】

プランターでの栽培を推奨し、都市部のマンションにお住まいの方にもチャレンジしてもらっています。

とういう訳で、今年は我が家(アパート)のベランダでも初挑戦。
今日はたね蒔きから8月22日(日)までの経過を綴ろうと思います。

1.  6月11日(金)たね蒔き

粟のたね蒔きシーズンは5~6月いっぱいが一般的ですが、7月上旬くらいでも皆さん発芽されたようです。
以前にもお伝えした通り深めのプランターを用意し、3か所に3粒ずつ蒔きました。複数のたねを一カ所に蒔くことで、たね同士が競い発芽率が高まると言われます。
※割りばしの箇所にたねを蒔いてる

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2.  6月15日(火)ついに発芽!

たね蒔きから5日後、可愛らしい目が発芽していました!とても順調です。
やや日当たりが悪く生育環境としては良好ではない我が家ベランダですが、さすが生命力の高い粟です。

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3.  7月20日(火) 約一か月経過 背丈は20cm程に

7月中旬過ぎ。昨年よりも2週間近く早かった梅雨明け。
天水に依らないベランダ栽培だと、水やりのタイミングが意外と難しい。プランター栽培の場合、土量が少ないため水分不足になりやすく、そのため毎日の水やりが必要です。

けれど我が家ベランダは日当たりが良くないため、土の渇きが遅く、毎日の水やりでは水分が過剰なのではと悩みだし、日々、土の具合を見ながら水をやることに。
この頃は天気も見つつ、2日に1回ほどの水やりでした。

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4.  8月5日(木) 発芽から約一か月半 背丈は一気に40cm程に!

梅雨明けからの日差しを受けてか、この頃は成長スピードが早まりました。約2週間で倍ほどの背丈にすくすく育ちました!
茎の中から次から次へと新しい葉が姿を現し、美しい曲線を描きこうべを垂らしています。
夏の日差しを受け以前よりは土の渇きも早まったため水やりの頻度を増やしましたが、それでも毎日はやらずでした。

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5.  8月22日(日) 発芽から約2か月 背丈は80cm以上に

更に次の2週間でも倍近く育ち、ついにベランダの柵を上回りました。
8月は残念なことに連日の大雨。
水やりも土の具合を見ながら2~3日に1回ほどにとどめてみました。
生育を心配しましたが、残していた培養土で追肥もし、何とか順調に育っています。

培養土を使った栽培のため生育がとても順調なのか、成長はやや早いように感じます。
この頃になると、傾きが大きくなってきました。今後は追肥分の土を根本あたりに盛り土してやったり、場合によっては支柱などが必要になってくるかもです。

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6.  今後と終わりに

培養土のパワーが大きいのか日当たりが余り良くない我が家ベランダでも生育がとっても順調。
むしろ収穫までの残り約2か月で、どこまで成長するのか逆に心配になってきました。。(笑)

今後は次の一か月(9月中頃あたり)の間に出穂(しゅっすい)し、穂が姿を現し、小さな花を咲かせます。
とても楽しみです。

終わりに。
これまでも村内の農家さんに密着し、粟のたね蒔きや収穫に立ち会ってきて、この植物に対する想いも人一倍持っていたつもりでした。

けれど小さくでも自らたねを受け継ぎ、育て始めると、日に日にこれまで以上にこの植物に対する”愛着”が芽生えてきます。
愛着は観察を生み、観察は細やかな発見と理解を育み、それがまた愛着を深めていくのを感じます。
あるいは観察者としての立場を超えて、この植物との交わり、親密な関係に入り込んでいくのを感じます。

僅か1畳ほどの小さな場所(ベランダ)から、日々変化する生命と受け継がれてきた物語が織りなす世界に触れられることが、こんなに楽しいとは!

引き続き、粟との関係を綴っていきます。

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