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誰でもできるプランター雑穀栽培”粟(アワ)”【脱穀報告】

先日ついに収穫した粟をいよいよ脱穀します。
諸塚村では収穫後に約1週間の乾燥期間を持ちましたが、
天気の具合を見ながら期間は流動的で問題ありません。
収穫&乾燥の方法については前回記事をご覧ください!

諸塚村では伝統的な農機具「めぐり棒」を使い脱穀を行いました。
持ち手の竹の先端にクルクルと回るよう取り付けられた3~4本の細い木を、
回転させながら作物に打ち付け脱穀していきます。
諸塚でも使う方は随分減りましたが、今も粟に限らず蕎麦や大豆もこれで脱穀する家が数軒残っています。

1. 穂から実をとる

来年の種まき様に実つきの良い穂を選び混ざらないよう区別したら、さっそく脱穀スタートです。
茎を残して乾燥されていた方はハサミなどで穂だけにしてから作業に移ったほうが良いでしょう。(量が多い場合はそのまま脱穀へ移ってもOKです)

量が多い場合は、めぐり棒や木製の棒などで叩き脱穀する方法がオススメですが、プランター栽培など”少量の場合は穂を手で揉む”だけでも脱穀可能です。

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2. ゴミを取り除く

シートなどの上で脱穀したら、次はゴミを取り除く作業です。
「箕(み)」と呼ばれる道具でおおまかにゴミを取り除いた後に、「唐箕(とうみ)」「ふるい」などに掛け更に細かい小片を除けていきます。

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プランター栽培など少量の場合は、手作業で問題ありません。
大きなゴミを手で取り除いたら、”扇風機の弱風をまわしながら脱穀後の粟を扇風機の上から落として”あげます。
扇風機との距離など加減の調整がいりますが、軽いゴミだけを飛ばすことができます。

大まかな脱穀はこれで完了です!
手作業では完全にゴミを取り除くことは難しいですが、次に精白作業もあるのでそこまで神経質になる必要はありません。

3. 虫などが気になる場合

農薬による防除などを必要としないのが、生命力ある雑穀類の魅力のひとつです。
そのため場合によっては小さな虫が付いているのを見つけることがあります。
精白・食べる直前の水洗い等でも取り除くことが可能ですが、脱穀後のタイミングでシート等に広げ天日にあてることでも多少取り除けるようです。
気になる方はお試しください!!

4. 次回はいよいよ最終工程「精白」!

脱穀が無事に終わったら次はついに最終工程の精白です。
量に依っては精白機械に頼る必要がありますが、プランター栽培等の少量栽培に向けた手仕事での方法を模索していきます!

村内でも少量生産の方は、”ミキサー・ブレンダー”に少しずつかけ精白されています。
1万~2万円程の”家庭用精米機”でも精白できるようです。
※雑穀用のオプションパーツが必要な場合あり

時間はかかりますが、瓶などに入れ、”棒などで突き”精白することも不可能ではありません。

また精白については別途綴りたいと思いますー!
皆さんも試行錯誤してみてください。

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