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誰でもできるプランター雑穀栽培

その高い栄養価から注目が高まる雑穀類。けれど国内での伝統的な栽培は絶滅寸前です。
主催する「旅するたね|プロジェクト」では、諸塚村の在来雑穀粟(あわ)のたねを広くシェアしています。

さて今日は誰でもお手軽にプランターで栽培する手順をご紹介。
都市部のマンションなどでお住まいの方でも雑穀栽培にチャレンジできます。ちなみに粟の種まきは5~6月頃。(7月に上旬くらいで間に合うか試したい)

①プランターと土を用意する
・プランターは、幅25cm×長さ70cm×深さ30cmほどのモノ
大きさはだいたいでOKですが、粟は背丈が1m超ほどになるため、なるべく深い(30cm程度)プランターがおすすめ。


・培養土と呼ばれる野菜づくりに適した土を用意する
せっかくなら有機の培養土で育ててみましょう。
プランター1つに10kgくらいが目安です。土はリットル表記が多いですが、軽い土だとリットル=kgでは無いので要注意。こちらのリンク先商品はかなり軽め。


②たねを蒔く
・プランター7分目くらいまで土を入れ、土を少し残しましょう。
※↑の有機培養土だとちょっと土が足りないかも
・土に3か所、人差し指で1cmの穴をあけ、1か所に3粒の種をまく
※穴は浅いと種の露出になりますが、深すぎてもダメ。
・土をかぶせ平らにしたら、日当たりの良い場所に置きましょう。

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③発芽する
・芽が出るまでは毎日1回水をあげる
・1週間ほどでうす緑色の芽がまっすぐ出てきます

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④40日ほどで30cm以上に成長する
・水やりは毎日してあげましょう
※プランターは畑に比べ土量が少なく保水力が乏しいので、夏場に日照りが続くと水不足になりがち。暑い日が続く場合は、土の渇き具合を見ながら1日に2回お水をあげるのも良いです。

⑤土を足す(追肥)
・50~60日もすると40~50cmくらいまで成長します
・プランター栽培では土量が少ないので残っていた培養土を足します
・水やりの量は2日に1回でOK
・穂が出てからは週に2回ほどでOK

⑥出穂、小さな花が咲く
・90日ほどで、ふくらんだ茎が裂け穂が出てきます
・出穂から1週間ほどで、穂の先にびっしりと小さな花が咲き始めます

⑦収穫
・穂が黄色く色づけば収穫の時期(11月頃)穂先をカットして収穫します。
・収穫後10日ほど乾燥させたら脱穀です

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⑧脱穀、精米
家庭で少量の粟を脱穀・精米する方法はまた別noteにあげますね。手作業でも可能ですし、ミキサーなどを使う方もいます。


プランター栽培は現在進行形で実践中なので、また都度アップしていきます!
2mmほどの小さな種が実れば1万粒になるという粟。数千年前に中央アジアでネコジャラシが人類によって栽培品種化されたものらしいです。

栽培品種の集中が起こり、急速に種の多様性が失われていることが問題なっていますが、まずは色とりどりの可愛くて美しい雑穀の魅力をお届け。


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