お庭や畑で雑穀栽培をしてみる
高い栄養価や栽培の簡易性から世界で注目の集まる雑穀。けれど日本での伝統的栽培は絶滅寸前です。
主催する「旅するたね|プロジェクト」では、宮崎県諸塚村の在来雑穀粟(アワ)のたねを広くシェアし、この伝統が紡いできた遥かな物語を未来へ繋ぐ取組みに挑戦中です。
さて先日は雑穀のプランター栽培方法を紹介しましたが、本日は畑やお庭がある方向けに栽培方法を綴ります。※小規模栽培
① たねを蒔く
・鍬などで軽く土に溝をつけ、たねを蒔く
・土を被せる
※1cmほど、たねに土が被されば大丈夫です
※畑で多くのたねを蒔く際は、ある程度適当な蒔き方で大丈夫です
※各々の土壌状態に依りますが、心配な場合は培養土などを(土づくりの手間がかからず初心者向け)を用意しましょう
② 水やり
・通常、畑での栽培では天水のみで、水やりの必要はありませんが、小規模なお庭などで土量が少なく保水力などが乏しそうな場合は、乾燥具合を見ながら時折水やりをしましょう。
③ 間引く
・密植状態が強い場合は、10cmほどに育ったところで間引いてやりましょう。他に植える場所がある場合は、間引いたものを移植しても良いでしょう。
④ 土を足す(追肥)
・50~60日もすると40~50cmくらいまでに成長します。
・葉の状態なども見ながら、必要そうなら培養土や肥料などで追肥をしてあげましょう。
⑤ 出穂、小さな花が咲く
・90日ほどで、ふくらんだ茎が裂け穂が出てきます。
・出穂から1週間ほどで、穂の先にびっしりと小さな花が咲き始めます。
⑦収穫
・穂が黄色く色づけば収穫の時期(11月頃)穂先をカットして収穫します。
・収穫後10日ほど乾燥させたら脱穀です。
⑧脱穀、精米
家庭で少量の粟を脱穀・精米する方法はまた別noteにあげますね。手作業でも可能ですし、ミキサーなどを使う方もいます。
2mmほどの小さな種が実れば1万粒になるという粟。数千年前に中央アジアでネコジャラシが人類によって栽培品種化されたものらしいです。
栽培品種の集中が起こり、急速に種の多様性が失われていることが問題なっていますが、まずは色とりどりの可愛くて美しい雑穀の魅力をお届け。
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