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「ラオス雑貨めぐり」

旅に出てから雑貨を買おうと思っていた。

「世界一周雑貨屋さん」みたいな感じでフリーマーケットでちょこっと出店できたら最高だろうなと。

僕自身にあまり物欲所有欲というものはなく、「自分のため」に買うという意識ほとんどはない。ただ、雑貨を目の前にするとその雑貨を他の誰かが手に取ってくれる姿を想像するのだ。

今回、僕が雑貨を仕入れた(この方が雑貨屋さんっぽい響きが出るので使わせて欲しい)場所は現在滞在しているルアンパバーンだ。


午前中の町歩きの中、僕が一番最初に見つけたのはライトカバー屋さん。

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ライトカバーを見つけるとついつい買ってしまう。

ここで見つけたのは和紙のようなすいた紙で作られた菱形のライトカバー。(写真右上のちっちゃいヤツね)色とりどりな花が押し花の様にちりばめられている。ちなみに組み立て式で三角形におりたたむことができます。

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日本料理屋さんでみかけるような縦に長いライトカバーも見つけました。

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これを買ってくれる人は是非とも和食屋さんであって欲しいと願ってしまう笑。

こちらのお店ですが、どれを仕入れようか悩んで僕が値段交渉に入ろうとするとおばちゃんが「ちょっと待って!」と言いました。何かなぁと思ったら、赤ちゃんにおっぱいをあげたお店のお母さん。ルアンパバーンのマイペースな空気の中にあるそんなお店。

ルアンパバーンのナイトマーケットでは似たようなランプシェードはここよりも安く買う事ができる。お店を構えているところはやっぱり高いのかもしれない。
でも、お店の雰囲気が好きだったから僕は満足だ。


続いてすぐ近くにお店を構えていたのはブックカフェとラオ・コットン製品を扱うお店。僕の好きな無印良品の様な雰囲気を持ったお店でした。

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ここで仕入れたのはラオ・コットン(100%)のストール2枚。インディゴのストールと、ココナッツ染めのユニセックスなカラーを一枚。

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女のコのお客さんのことを考えるときは架空の妹に出てきてもらう。「日本の妹にプレゼントするんだけどどれがいいかなぁ?」なんて言うとお店の人も妹想いの良いお兄ちゃんだなと親身になって一緒に商品を選んでくれる。(えっ?ほんとうに妹はいるのかって?清水家は3兄弟です。全員が男で僕が長男なのだ)

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そして今回の仕入れ最後。

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同じくラオ・コットンのストールなのだが、これを仕入れたのは
僕が自転車でクワンシー・ウォーターフォールに行く途中で見つけたお店。お店の人がラオ・コットンを糸にしているのを見学させてもらった。

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「どう?買わない?」とちゃっかり買わされてしまった。

どうしてだろう?「どこで買うか」「誰から買うか」によって仕入れた物に持つ愛着が違う。そこら辺にあるどこも同じ様な無愛想な露店で買うものより、

自分たちのお店があって売ってくれる人の顔がしっかり見えてちょっとしたことで笑顔を向けてくれるお店。そんなお店って身近に感じるのだ。お互い気持ちよく商品を売り買いできることも大切だ。


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世界一周117日目(10/23)

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ずっと漫画を描いていた。

朝7時に起きた僕は次の町ルアンナムサへのバスのチケットをトラベルエージェンシーでクレジットカード購入した後、むしゃくしゃした気持ちでお洒落なカフェを探した。

と言うのもトラベルエージェンシーのスタッフは愛想がなかったばかっしか(これけっこう重要!)支払いの終わったクレジットカードを「ポイッ」と投げてよこしたのだ!思わず「BAD Service...」と言ってしまった。

何をそんなに不機嫌なのかスタッフはむすっとした顔でチケットを僕に渡し、とってつけたように「今日はどこへ行くんだ?」と訊いてきた。ピキッ....
僕は「カフェ...」と言い残してトラベルエージェンシーを後にした。

明日、朝8時にお店の前にピックアップバスが来るらしいのだが、ほんとうかどうかも怪しい。他の代理店だと自分で北バスターミナルまで行かなくてはならないところもあった。不安だ…。


9時前にオシャレというほど洒落てはいないがいい感じのテーブルを見つけて僕はカフェに入り、7,000KIP(86yen)のコーヒーを注文した。

そこから集中力を途切れさせながらもなんとか下描きを終わらせ、枠線、台詞入れ、主線入れに入る。もうちょっと頑張れそうかもというところで西日に照らされ、やむなく宿に引き上げた。コーヒー1杯でおよそ6時間。マジ迷惑な客だ...

けど、その大半の時間をお店のスタッフは一時間10,000KIPのお店のパソコンでパズルゲームやってたのでとくに問題はないだろう。

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宿に戻った僕は前日のルアンパバーンのお祭り的なにぎやかさを見て『ここなら稼げる!』とギターを持って路上に出た。

だが、盛り上がってたのはお祭りがあったここ数日のことで昨日のにぎやかさはどこかに行ってしまった。確かに露店は多いのだが、人通りが極端に少なくなっている。

場所を探していると「Are you japanese?」と声をかけられた。

声をかけてきたのは「旅するバリスタ」のケン。もらった名刺には「WRITER」と書いてあった。

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プロの資格を持っている彼はタイのカフェなんかでちょくちょくカフェでバイトさせてもらっているらしい。深夜特急に触発された彼は3ヶ月の旅でロンドンへ向かうのだとか。

iPhoneの待ち受けが「時計仕掛けのオレンジ」だったのは彼の写真を見ればわかるだろう。

旅をしていると面白いヤツに会う。そして日本人より圧倒的に欧米人の旅人が多いのだ。バックパッカーの文化のデカさを知る。


現在、自作キャンピングカー「モバイルハウス」で日本を旅しながら漫画製作を続けております。 サポートしていただけると僕とマトリョーシカさん(彼女)の食事がちょっとだけ豊かになります。 Kindleでも漫画を販売しておりますのでどうぞそちらもよろしくお願いします。