見出し画像

「自然のアスレチック。ベンメリア」

世界一周90日目(9/26)

昨日の夜はプレアヴィヒアに誘ってくれたSEのウエダにいさんに夜遅くまで僕のブログをいじってもらったり、オススメのウェブ漫画を教えてもらったりうだうだと起きてしまっていた。まさか旅先でSEの方とお会いできるなんて思わなかった。

「普通だったら一本5万なんだけどねぇ」はははは...。
システムのコードを見ながら僕のMacをパタパタ叩いてクッキーを一箱空けてしまうのを見て『あぁ、僕だけじゃないんだな』と思った。やっぱ頭を使うと糖分がいる。


朝起きるとお腹の調子が良くない。
そこまでひどくはないんだけど。原因が分からない。

最近『ちょっとヤバいかな?』と思うとすぐにモンゴルでもらった下痢止め薬を飲むようにしている。そのせいもあってか3〜4日前までは便秘だった。『ようやくきた!』と思ったらコレだよ!なんだよ!単に繰り越したのか!?

そして今日は旅人たちが某ジブリアニメの舞台のモデルとなったと騒ぎ立てる「ベンメリア」という遺跡に行くことになっている。大丈夫かな?おれのお腹…

画像1

直前になって、他の宿から飛び入りの参加者が二人来ていた。
当初の予定ではトゥクトゥクを2台チャーターし、安く行こうという話になっていたが、人数の関係でヴァンに乗り換えることに。

前日チャーターしたドライヴァーのおっちゃんに謝るウエダにいさん。おっちゃんに悪い気がした。さらに彼らの提案でKohker(コーケー)という他の遺跡もまわることになってしまった。

「もしよかったらコーケーも行きませんか?」
「いや!おれは行きたくないんですけど!」なんてもちろん言えない。

「まぁ...みなさんが行くなら僕もいきます... よ?」と曖昧な返事をする。
ここで自分だけ行かないということになったらけっこうめんどくさいことになるのは分かってる。自分のせいでベンメリアに行く前から嫌な雰囲気になるのはよくない。

アンコールワットの朝日を見に行った際、他の遺跡も一緒にまわってくれて最後にチャーターの代金を割り勘してくれたホヌマさんのことを思い出した。

自己主張はしたいけど、周りに合わせてしまう僕は日本人だ。
正直、僕はベンメリアで十分だった。ベンメリアですらウエダさんに誘われなかったら行かなかったと思う。

シェムリアップに来てからものすごい勢いでお金が飛んでいく。その主は観光と交通費だ。「1年半〜2年未満」の世界一周の旅が続けられるのか不安になってきた。



ベンメリアへは意外と距離があった。
訪れる人のほとんどがミニバスか大型のツアーバス。

結果論だけど、トゥクトゥクじゃなくて正解だった。

僕たちはベンメリアの中に入っていった。

画像2

ここの遺跡も独自のカラーを持った遺跡だと思った。

そしてちっともラピュタじゃなかった。だってラピュタはラピュタでしょ?どうしてここを無理矢理ラピュタに当てはめるのか分からない。「噂だけが一人歩きしてる」。そんな感想を持った。単に僕がラピュタに思い入れを人一倍に抱いているかもしれないけど。

「〇〇に似てるね」って言われるのが好きじゃない。だって、自分がオリジナルじゃなくなっちゃう気がするんだもの。僕は僕だ。その他の誰でもない。ベンメリアはベンメリア。ラピュタのモデルなんかじゃない。

けれど、けっしてベンメリアが嫌いなわけじゃない。むしろここに来れてよかったと思っている。映画のセットみたいな遺跡を歩き回ることができるのだから。崩れた遺跡から大きな木が生えているのを見ると、気の遠くなるような時間の経過を感じることができるのだ。

この自然のアスレチックを慎重に歩きまわって、僕らは次の遺跡に向かうことにした。

画像3

画像4

画像5



「コーヘーには何があるんですか?」
僕は尋ねると提案者のお兄さんはピラミッドがあるらしいと教えてくれた。

だが、ここで「ピラミッドよりも価値のある出会い」が僕を待っていた。

遺跡の入り口付近に何件かお土産屋さんが並んでいる。そこで出会ったのがコイツ。蛇革の張ったジャンベのような楽器「スコー」だ。

画像6

僕は値段を訊いて即、買う事を決めた!こんなインパクトのある楽器が欲しかったんだ!「絶対買うから!」と僕は言い残して遺跡に入っていった。


ピラミッドの前で下調べをしていた兄さんがこう言った。「昔は頂上に『お◯んちん』があったらしいよ」

そういえばお土産屋さんに「パ◯ンコ」売ってたけど、それはここのシンボルを表していたのだろうか?

画像8

今はそのオブジェは倒され、ピラミッドの中枢に眠っているそうだ。その話を聞いた途端テンションの上がる男子たち!やっぱり下ネタは海外に渡っても鉄板ネタだ。

「おれ、ちん◯ん見れるか後ろにまわってみるわ」ふらっと茂みに入っていく広告カメラマンのあんちゃん。

画像7

どうする?このぬかるんだ地面を進んでいくのか?プレヒヴィアで調子乗ってすっ転んだ惨劇が頭をよぎった。
『....止めておこう。今回は安全をとるんだ』僕は周辺を歩き回らず足場の確保に努めた。

「ち◯こ見れましたか!?」
「いやぁ、見れんかった。それに、後ろにシマシマのヘビ沢山おったわ」
あぶねぇ〜...。

後から知ったのだが、男性器を形どったオブジェが世界各地の古代遺跡にあるらしい。子孫繁栄を願ったり、男性のシンボルだったり、日本にも「ちんちん祭り」というお祭りがあるとかないとか。「ちんちん列車」とかもあるしね。...えっ?それは違う?ごめん、僕神奈川県民だからよく分かんないっす。

コーケーの遺跡には◯んこをかたどったオブジェを見つける事はできなかったが、近くの遺跡でばっちし発見した。

画像9

そんなベンメリアとコーケー。

行かなくてもよかったかな笑?


現在、自作キャンピングカー「モバイルハウス」で日本を旅しながら漫画製作を続けております。 サポートしていただけると僕とマトリョーシカさん(彼女)の食事がちょっとだけ豊かになります。 Kindleでも漫画を販売しておりますのでどうぞそちらもよろしくお願いします。