楽しいの中味
たぶん私は、何をしていても、何もしなくても楽しい。
"好きなことをするために、嫌な仕事もした"
イケメンTikTokerの言葉に背中を押され稼ぐために選んだ警備の仕事。
しかし、ひとつところにおさまるのが嫌な私にとって、未知の場所におもむき色んな人に会える警備の仕事は楽しくもある。工事車両や並んだコーン、職人さんの仕事を身近で見られるのも、役得だ。
早朝4時、5時に起きるのも老人だから苦にならない。頑丈な体にも感謝だ。
休日に別のバイトに行くとさらに楽しい。ただただ楽しいから休みと変わらない。
好きなことをするために嫌な仕事をするというストーリーを作るはずが、好きなことを忘れて楽しくなってしまう浮気者だ。
しかしドクターストップのような休みがやってきた。
家族がコロナにかかり、私も濃厚接触者となったので職場へは出禁の自宅待機。
と、いうことは、
祭りだ!!
買ったことのない、ステラおばさんのクッキーを匂いに釣られて帰りの駅で買う。焼き立てパン、ベルギービール、野菜、果物、肉肉、ラーメン。
出歩けなくなるので買いだめなのだ。
祭りのための!
風呂に入って買ってきたものをツマミに飲んで布団に入り本を読む。至福だ。
しばらくしてコロナ陽性者が起きて来たので、ご飯を用意する。彼は1年以内に7回目の熱発、コロナは2回目だ。
多めに作って冷凍して置いたハンバーグを温めて、サニレタと豆腐とネギ、韓国ノリでチョレギる。
飲んべにとって料理は趣味だ。
歳のせいなのだろうか、何をしていてもしていなくても同じように楽しい。
余命を楽しもうとしているのだろうか。
目の前に見えることがどんなことであれ、頭の中が安らぐことができれば、大概しあわせだ。
そうしていれば目の前に現れる事象も、徐々に幸せを象り出す。
世界は優しい。そう信じて話しかければ皆親切に助けてくれる。おかげで昨日もたくさんの方々に助けられた。ひとりで赴く現場でも楽しく仕事ができた。
なんだか良い人すぎるな。そろそろ熱でもあるんだろうか。。
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