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自家組織再建で大事な72時間

自家組織による乳房再建の手術は無事に終えることができました。

実は、手術が終わってからが、自家組織による乳房再建は大事。術後72時間が、乳房再建の山場なのです。

なぜなら、お腹から移植してきた脂肪になんらかの原因によって血流が疎外されると、移植した脂肪がダメになってしまうからです。
血流が滞って脂肪がダメになってしまったら、乳房の再建は振り出しに戻ってしまいます。それは可能な限り避けたい。

そこで、手術終えてから72時間。つまり、3日間は、昼夜を問わず2時間ごに医師や看護師さんたちが左胸に作った皮弁(切開した胸の創の途中にお腹の皮膚をビョンとはみ出るように縫いつけたもの)に機械を当ててチェックしてくれました。

なぜ、72時間なのかと担当医師に尋ねたところ、3日ほどすると移植した脂肪に小さいな血管が沢山できてくるんだそうです。
脂肪と一緒にくっ付けた血管と胸の血管の血流が万が一、悪くなっても72時間さえ血流が良ければ、あとは生えてきてくれた細かい血管が脂肪へ栄養などを届けてくれるので、問題がなくなると教えてくださいました。

人間の身体とは、不思議なものです。上手いことできているもんです。

とはいえ、昼夜を問わず2時間おきの血流チェックを3日間。

寝不足になるだろうと心配しておりました。が、普段、どこでも、いつでも、寝ることができ、短時間でも深い眠りに落ちることのできる私は、3日間特に寝不足も感じずやり過ごすことができました。

こんな場面で、私のどうでも良い特技が発揮され助かりました。


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