おはらん

1974年、東京生まれ。信州の山々に囲まれて暮らす女性です。2023年8月上旬にがんの…

おはらん

1974年、東京生まれ。信州の山々に囲まれて暮らす女性です。2023年8月上旬にがんの告知。8月下旬に手術。がんを中心につらつらと日々感じたことや思ったことを綴っています。私の人生経験が、誰かの選択のささやかなヒントになれば嬉しいです。

マガジン

  • 乳がん体験記

    乳がん発覚から全摘、退院後の様子を綴っています

最近の記事

桜が咲いて街が華やか。お花見したい。だけど、お腹の調子が悪い。早く治まって欲しい。

    • 乳房全摘から自信を取り戻せたきっかけ

      乳房を失ってからは、肉体的にも精神的も前の自分と比べてしっくりこない。体力も精神力もアップダウンがありすぎて、自分で自分をコントロールできない気がしていました。 リフレッシュのためにお出かけをしても、どこか重石がありました。自信を持って何かをするということができないのです。そんな状況が、しばらく続きました。 手術から4ヶ月ほど経ったある日。 洋服を買いに車でお出かけをしました。そして、いつも通りお店の駐車場に車をバックで停めようとしました。 手術をしてから、駐車する時

      • 退院後に山に癒される信州人

        退院後の1ヶ月は、手術や入院生活で落ちた体力の回復を目指して過ごすようにしました。といえ、はやり思った以上に退院後は疲れやすく、何をやってもすぐ休みたくなりました。そして、体力ばかりではなく、精神も弱っていたようです。 身体が思うように動かないせいで、イライラが増したり、気分が落ち込んだりと落ち着かない精神状態が日に何度も襲ってきました。 何よりも、退院後の1ヶ月は、家族以外の人と会うのがとても嫌でした。私の退院を知って、わざわざお見舞いに来てくれた方もいたのに、とにかく

        • 理論上の完治を手に入れ

          乳房全摘の手術後、約30日経って、病理の結果が出ました。摘出された自分の乳房の画像を見ながら説明を受けました。 この状況、けっこうシュールです。しかし、自分の身の上に起きた出来事は、しっかりと結末まで自分の目で見ておきたかったので、画像を見ることを主治医に希望しました。 病理の結果は、術前の主治医の先生の見立て通りでした。 ステージも上がることもなく術前と同じステージ0。リンパ節の転移もなし。グレードは1。極めておとなしいがんということが判明しました。断端(だったん)も

        桜が咲いて街が華やか。お花見したい。だけど、お腹の調子が悪い。早く治まって欲しい。

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        • 乳がん体験記
          43本

        記事

          病院の帰りに見た虹は幸運の兆し?

          退院から1週間後、手術の痕を確認するために外科の外来を受診しました。 どうやら病院に対してトラウマが出来てしまったようで、病院が近づくにつれてドキドキしてきてしまいました。診察を待っている間は、心がソワソワ。胸の奥がギュッと締め付けられるような気分でした。告知、手術と病院に良いイメージがないからでしょう。 そうこうしているうちに、主治医の先生から名前を呼ばれ診察となりました。 左に胸に少しお水が溜まっていました。自然に身体に吸収されてしまうので抜く必要はないとのこと。手

          病院の帰りに見た虹は幸運の兆し?

          鏡に映る術後の自分

          入院中、チラッと見た全摘後の自分の左胸。退院した日の夜、はじめてのシャワーで、鏡に映った自分の体を正面から見ました。 チラッと見た左胸と、正面から見る左胸。エキスパンダーによって、多少膨らみがあるとはいえ、喪失感・欠損感はありました。さらに、胸の形は明らかに変でした。 素手で身体を洗うと、左胸の表面はデコボコした感じ。その上、プラスティックを触っているような感じで異質感がありました。 ショックという次元を超え、拒否感しかありません。自分で決めた結果といえ、拒否感が強く、

          鏡に映る術後の自分

          心もリハビリしちゃう理学療法士さん

          「がん」だと分かってから色々な感情が入れ乱れます。入院中は、病院という日常生活から離れた特殊な環境で過ごすため、入院前に比べれば若干穏やかに過ごせたのかもしれません。 その代わり、社会生活から隔離されている感をとても強く感じました。何とも言えない孤独感です。病気に対しての孤独感というよりも、社会生活に対しての孤独感。そして、病院の外の世界からの置いてきぼり感です。 ◆入院計画にリハビリ 主治医の先生は、術後翌日からリハビリを計画に入れてくれていました。乳がんの手術でリン

          心もリハビリしちゃう理学療法士さん

          退院1週間後の形成外科の受診。胸の皮弁の抜糸をしてもらった。お腹も胸も問題なく、順調に経過している模様。左胸はまだ腫れているらしい。腫れがひいた時のバストサイズが気になる。それにしても疲れた😮‍💨

          退院1週間後の形成外科の受診。胸の皮弁の抜糸をしてもらった。お腹も胸も問題なく、順調に経過している模様。左胸はまだ腫れているらしい。腫れがひいた時のバストサイズが気になる。それにしても疲れた😮‍💨

          退院日:お化粧の力ってすごい

          術後9日目。重陽の節句にめだたく退院しました。退院の日は、空に雲ひとない晴天。絶好の退院日和となりました。 病院での最後の食事である朝食を食べ、ハミガキをして身支度を整えました。自宅に戻るだけですが、一応、軽くお化粧をしました。年齢も年齢なので、さすがにすっぴんで帰るには抵抗があります。 日焼け止めを塗り、クッションファンデーションを塗り、眉を整え、チークを塗る。そして、最後に色付きリップを塗りました。 ひとつひとつの工程は、大したことはありません。しかし、鏡に映る自分

          退院日:お化粧の力ってすごい

          術後8日目:最後のドレーンが抜けた

          退院は、胸に入れられたドレーンが抜けなければできません。目標の排液量は30mlでした。術後7日目は、排液量が50ml台。10mlずつ減っていっても、退院は2日後になりそうです。 ところが、朝食前に回診に来た主治医の先生が、ドレーンを抜くと判断してくれました。「目標の30ml台ではないけど、毎日退屈そうで可愛いそだからと40mlで退院しても良いでしょう。」といってくれたのです。 こういう時こそ、医師の経験値が物を言う気がします。 午前の回診時、ドレーンを抜いてもらいました

          術後8日目:最後のドレーンが抜けた

          術後7日目:些細なことで主治医を信頼

          手術の翌日から、主治医の指示で理学療法士さんからのリハビリを毎日受けていました。術後7日目には、病院内であれば普通に動くことができるようになりました。 身体が元気になってくると、ますます退屈度は増していきます。そして、病院という限られた空間にいると、息が詰まりそうでした。 前日、理学療法士さんと一緒に病院の屋上までリハビリで行きました。術後7目の朝は、私ひとりで行ってみることに。 屋上のドアを開け、外の空気に触れると、心が解放されていくのがわかりました。キラキラと眩しく

          術後7日目:些細なことで主治医を信頼

          術後6日目:ぽわ~んとした緩い生活

          手術から6日目。入院生活8日目となると、入院生活にもだいぶ慣れてきます。 病院は、患者がしっかりと療養できるように環境が整えられています。特に、病棟は外来とは異なりその特徴が顕著です。ナースステーションに響くモニター音やナースコールの音を除けば、基本、病棟内はとても静かです。 普段、日々の喧騒から離れ、静かな環境でリラックスして過ごしたいなんて思うことが多々あります。しかし、あまりにも病院は喧騒から離れすぎて、まるで時が止まっているかのような雰囲気です。 体力が回復して

          術後6日目:ぽわ~んとした緩い生活

          退院できて嬉しくって動き回っていたら、お腹や胸が痛い。さらに、気持ち悪さもある。入院後半は痛み止め使ってなかったのに、退院してから痛み止めを飲むとは。退院時に痛め止めなくても大丈夫っていったけど、お守りだと思って持って帰ってと看護師さんに言われた。痛め止あって良かった。

          退院できて嬉しくって動き回っていたら、お腹や胸が痛い。さらに、気持ち悪さもある。入院後半は痛み止め使ってなかったのに、退院してから痛み止めを飲むとは。退院時に痛め止めなくても大丈夫っていったけど、お守りだと思って持って帰ってと看護師さんに言われた。痛め止あって良かった。

          順調に退院できた。嬉しさこの上ない。

          順調に退院できた。嬉しさこの上ない。

          胸の血流を見るために頑張ってくれた皮弁を切除。いい感じに血流もあって無事に移植した脂肪が胸として機能し始めているみたい。皮弁ちゃん、お疲れ様って感じ。

          胸の血流を見るために頑張ってくれた皮弁を切除。いい感じに血流もあって無事に移植した脂肪が胸として機能し始めているみたい。皮弁ちゃん、お疲れ様って感じ。

          退院目前なのに、今朝はお腹がいつもより痛い。

          退院目前なのに、今朝はお腹がいつもより痛い。