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鏡に映る術後の自分

入院中、チラッと見た全摘後の自分の左胸。退院した日の夜、はじめてのシャワーで、鏡に映った自分の体を正面から見ました。

チラッと見た左胸と、正面から見る左胸。エキスパンダーによって、多少膨らみがあるとはいえ、喪失感・欠損感はありました。さらに、胸の形は明らかに変でした。

素手で身体を洗うと、左胸の表面はデコボコした感じ。その上、プラスティックを触っているような感じで異質感がありました。

ショックという次元を超え、拒否感しかありません。自分で決めた結果といえ、拒否感が強く、目を背けたくなります。

私は、お風呂に入ってリラックスするのが大好きでした。しかし、乳房を摘出してからは、お風呂は私にとって辛い現実と向き合わなければ時間となってしまいました。

乳房も失い、大好きだったリラックスタイムも奪われてしまう。「がん」は、超早期であっても沢山のものを私から奪っていきました。

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