見出し画像

12/11「脚/足を知る」

来週土曜日は「脚/足を知る」と題した講座があります。ここでは足について少し書いてみたいと思います(その都度、脚/足と書くのは控えて足とだけ書きます)。

■足は土台
体を家に例えた時、足は土台と言われたりします。確かに足が動かなくなれば、杖や車椅子に頼らなければならなくなります。家で言う土台が崩れれば自ずと建物全体が崩れてます。土台が崩れたら大変なのがよく分かると共に、体に対する足の役割がとても重要だと分かる例えです。土台が崩れれば、日常生活も困難になります。1人では歩けない、座れない、立ち上がれない。歩く、座る、立つという二足歩行で生きている人間の最も根幹的な動作が難しくなるのです。これは大変な事です。だからウォーキングであったり、足腰を鍛える運動が大切であり人気なんですね。体作りも土台からなんて言われたりもします。


■膝が痛い
足の不調でよく聞くのが「膝が痛い」。通販なんかでも膝に良いとされるサプリは多く見られます。膝が痛い原因とは何でしょうか?私は医者ではありませんので、医学的な見解はできません。あくまで、身体を研究しているものとして見てきたもの聞いてきたもの感じたものを書きますので、ここはご了承下さい。私が今まで接してきた人を通して感じた事は、


①膝に負担がかかり過ぎている

②足の連動がなく、部分的に使いそのツケが膝にまわってきている

③膝に関連している所に負担がかかっている

などが挙げられます。

これらは、環境と使い方の問題が考えられます。

環境の問題については、アスファルトなどの硬くて平坦な道が多く、足裏からの刺激が単調になった事が挙げられます。いつも同じ所に負担がかかるために、痛めやすい。舗装されていない時代では、今よりももっと足裏からの刺激の多様性があった事だと思います。


山を歩くとわかりますが、平坦ではありません。色んな刺激があるので、帰ってくると全身が心地よく疲れてよく眠れると言った経験はあると思います。つまり、全身が程よく使える(使わざるを得ない)と心地よい疲労感がありよく眠れます。逆に部分疲労や偏り疲労は文字通り部分的に酷使している為(例えばデスクワークでは目や腕周り)、眠りが浅くなる人もいるようです。実際にそういう方もいました。


使い方に関しては、日常動作(立つ、座る、歩く)の時に踏ん張りが強く膝の負担が大きい事が1つです。つまり、「どっこいしょ」の動きが多いと負担も多くなります。これを滑らかにするには部分的に強くなり過ぎている力が抜けて、逆に抜け過ぎている所を適度に力が入る様にしていく事が肝要です。

この方法については講座に参加された方にお伝えしますが、ポイントとしては力みではなく張りという考え方です。糸電話やトランポリンは振動が伝わりやすくできています。糸電話の糸が緩々だったなら振動は伝わりません。トランポリンも緩々であれば下に突き抜けていくかもしれません。張りがあるから振動が全体に散っていき、部分的な負担が減ります。こういった内容を実感するワークも講座の中で行う予定です。

身体も力を集中する使い方が一般的ですが、力を分散させるという使い方もあります。この分散させる方法の一つが張りです。手をグーっと握るのとパーッと開くのでも違いがわかります。


■根本のところから見直していきたい
動きの癖は人それぞれです。癖も身体を動かしてみなければ分かりません。動いてみてどう感じるかというのが大切な事だといつも伝えています。どう感じるかとは、身体感覚であり、感受性であり、気付くことだと思います。頭の知識を基準にして、それに近づけようとしていくと、身体に誤差が生じてきます。それが無理をしているという事です。日々動きを感じ工夫して、結果として良い動きになっていたというのが自然な流れです。それは動いてみて、感じて、また見直していくというサイクルです。正解を求めすぎると正解からどんどん離れていきます。正解なんて本来無い事が見えてくると、身体感覚に信頼が湧いてきます。自分の感覚は個人的だからです。正解とは個人的なものではないもの。一般的に〜が付きまといます。その一般的に〜を一度外してみてどう感じるのかをじっくり味わう。これが身体の感覚の面白さです。一連の講座で共通している重要なテーマでもあります。


足について知っていくとは、何も知識だけを増やすのではなく、身体感覚としての足を知っていくことでもあります。足と丁寧に向き合ってみる。きっと新たなご自分の足と出会う事と思います。
是非この機会に新たな身体と出会う旅に出てみませんか?

ご興味が出た方のご参加お待ちしております。

講座の詳細はこちらから

お申し込み、ご質問などは
tabisurukarada@gmail.com まで。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?