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「車でお遍路」第23番札所 薬王寺(「発心の道場」阿波霊場最後の札所)

こんにちは、旅いこかです。

四国八十八箇所巡礼、弘法大師との「同行二人」の旅、23番目のお寺は、


医王山いおうざん 無量寿院むりょうじゅいん 薬王寺やくおうじ

22番札所の平等寺から約20.0㎞、車で約30分の場所、

次に訪れた札所は、お遍路の旅、四国八十八箇所第一番札所発願の寺「霊山寺」から始まり、「発心の道場」である阿波霊場(徳島県下)で最後の札所となる23番札所薬王寺。

ここ薬王寺は、厄除根本御祈願所として全国的に有名な寺院で高野山真言宗の別格本山。

薬王寺への道のりはこれまでとは趣きが打って変わり、幹線道路で走りやすい国道55号線をドライブ気分となり、途中から海沿いを走ります。

お遍路の旅は、日本の様々な自然の姿を見ることができるのも魅力の一つだと改めて思います。

では、阿波霊場最後の札所「薬王寺」へ参りましょう。

「厄除開運の寺」薬王寺の山門前


ご詠歌

皆人の 病みぬる年の 薬王寺 るりの薬を あたえまします


お参りする前に知っておいた方が良い知識

歴史

  • 神亀3年(726年)聖武天皇の勅願により行基菩薩が建立

  • 弘仁6年(815年)弘法大師は、平城上皇から衆生の厄除け祈願寺を開くよう勅命を受け、薬師如来やくしにょらいを彫ってご本尊として開基

  • 嵯峨天皇、淳和天皇、鳥羽天皇、など歴代天皇家からの信仰も厚く、厄除けの勅使を遣わし官寺(国家が経済的保障をする寺院)となる

  • 文治4年(1188年)、火災に遭い本堂を含め諸堂を焼失

  • 嘉禄2年(1226年)土御門上皇つちみかどじょうこうは皇居として行在

  • 寛元元年(1243年)、後嵯峨天皇により伽藍を再建

  • 徳島藩主蜂須賀公から寺領を賜る

  • 明治41年(1908年)、本堂を再建


薬王寺御本尊伝説

薬王寺にはご本尊の薬師如来が2躰存在してます

文治4年(1188年)、本堂は火災に遭い焼失したが、その際に御本尊の弘法大師作の薬師如来は光を放ちながら飛び去った。

のちに、後嵯峨天皇が本堂伽藍を再建、新たな薬師如来を彫り入仏供養をがおこなわれたとき、奥の院玉厨子山たまずしやまに自ら避難していた薬師如来がふたたび光を放ち舞い戻ってきて新仏の後ろに座られた。この薬師如来は「後向薬師」といい、秘仏となっている。


寺号について

  • 無量寿院医王山薬王寺という名は、院号:無限の生命を伝え、山号:医の王、寺号:薬の王、という意味(薬王寺HPより)


ご利益

  • 御本尊の薬師如来
    ・・・大医王仏だいいおうぶつ医王如来いおうにょらいとも呼ばれ、十二誓願じゅうにせいがん現世利益げんせいりえきの仏さま(病気平癒、他)

  • 薬王寺の御利益は、特に厄除け開運

  • 肺大師は、肺の病気など諸病にご利益


御本尊・ご真言

御本尊:薬師如来
ご真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか


見どころ

  • 本堂
    ・・・拝殿と二重塔の裏堂(奥殿)があり、御本尊に2躰の薬師如来を祀る

  • 瑜祇塔ゆぎとう
    ・・・真言宗の経典である瑜祇経の教理を形にしたもので金色五智如来をご本尊とする 還暦坂を上ると一際目を引く薬王寺のシンボル的な存在

  • 肺大師
    ・・・本堂の裏手に肺病など諸病に効くと言われる霊水(瑠璃の水)が湧き、祠の中に弘法大師の石像「肺大師」を祀る

  • 3つの厄坂
    ・・・山門から33段の女厄坂、42段の男厄坂、を上ると本堂へ。そして本堂から61段の還暦厄坂を上ると瑜祇塔に着く


おまけ情報

  • 境内からは海を望める

  • 徳島県「発心の道場」では最後のお寺、次の札所からは高知県「修行の道場」に入る


写真


次は、第24番札所最御崎寺ほつみさきじへ参ります。

2022年3月10日投稿
2022年9月16日改訂

合掌

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