水上ハウス『Urban Rigger』が学生の住居不足を解決する
こんにちは、デザイナーの堀野美雪です。
デンマークを旅して、その国のデザインを調査したことを書いているnote。
今回はコペンハーゲン市内を散歩中に見つけた、不思議な家についてのお話です。
デンマークの住居問題
他の北欧諸国と同様、充実した社会保障制度を備える国の一つであるデンマーク。
特に「居」の保障はデンマークにとって、どんな人にも最低限の保障が与えられるべきと考えられています。
しかし問題はデンマークの国土の小ささ。
その広さは九州と同等。
首都コペンハーゲンでは、人も建物も密集しており、慢性的な住居不足に悩まされているのが現状です。
特に学生が住居を見つけるのは難しく、入居待ちになるとも聞きます。
水上ハウス『Urban Rigger』
コペンハーゲン市内を散歩中に、水上に建つ不思議な家Urban Rigger(アーバンリガー)を見つけました。
Urban Rigger(アーバンリガー)は デンマークの一流建築家ビャルケ・インゲルス率いるBIG建築事務所によって設計されました。
過去記事「Superkilen(スーパーキーレン)」や「Copenhill(コペンヒル)」もBIG建築事務所の設計です。↓
国土の小さいデンマーク最大の天然資源といえば水。
この資源を利用して、学生住宅コミュニティをつくるお手伝いをしているのが
Urban Rigger(アーバンリガー)です。
水上生活という暮らし
Urban Rigger(アーバンリガー)は暮らす人同士のつながりを促進するように設計されています。
リガーの中心にはみんなの中庭があり、屋上にはテラスや、ソーラーパネル。
水下には共用キッチン、リビングルーム、ランドリー設備、保管室、フィットネス設備などもがあり、プライバシーとコミュニティのバランスをうまくとっています。
とある研究によると、水辺の近くに住むことは精神的にも肉体的にもメリットをもらたらすと言われています。
『Urban Rigger』のデザイン
Urban Rigger(アーバンリガー)のロゴはハウスを真上から見たシルエットであることが一目で分かります。
カジュアルでアウトドアな印象のあるタイポグラフィが、学生へのフレンドリーさを表しているように感じました。
さいごに
水上生活という暮らしは新鮮で、暮らすうちに環境への意識も自然と芽生えそう、私も住んでみたいなと思いました。
未来ある若い学生を国が支援するということは、国の未来への投資です。
この素晴らしいクリエイティブの流れが世界が広がるよう願っています。
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