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【まずは、一週間】居心地の良さを感じる2学期の始め方

いよいよ、今日から、夏休みが明けて新学期がスタートします。

この灼熱地獄の中、子どもたちは、わざわざ学校に来てくれます。

せっかく、久しぶりの学校ですから、「来てよかったなぁ」「友達や先生にあえて嬉しいなぁ」という温かい気持ちにさせてあげたいものです。

今回は、子どもがやっぱりクラスは、居心地が良いなと思うようなスタートの切り方について書いておきたいと思います。

居心地が良いとは?

デジタル大辞泉の解説
ある場所・地位などにいるときの感じや気持ち。居心(いごころ)。「居心地のよい部屋」

とあります。

居心地の良さ

学校における子どもの主な居心地は、クラスにいる時の感じや気持ちということになりそうです。

クラスで過ごしている時に、

安心できるとか、自分を出せる、素の自分でいられる

といった状態になれると居心地が良いといえるのではないかと思います。

では、どういったアプローチを子どもにすれば、居心地が良くなっていくのでしょうか。

居心地の良さを感じるためのアプローチ

今回は、項目を学期のスタートに絞って、4つ書いていきたいと思います。

①時間にゆとりをもつ

時間にゆとりをもって、スタートしていくことは、非常に重要だと私は思っています。

この「時間のゆとり」がないと下記の②~④までの行動をとることが難しくなってしまいます。

教師もせかせかしてしまうことになりますので、なかなか一人ひとりに目を向けるということが困難になりがちです。

ですので、学期のスタートこそ、しっかりと時間のゆとりをもってのんびりとはじめられるスケジュールマネジメントをすると良いと思います。

初日に限らず、開始一週間くらいは、のんびりすごせるように配慮するようにする気持ちで日程を調整してください。

一つの学期は、長いですから、それくらいの調整は、絶対にできます。

もしも、学級単位で、できないのであれば、それは、学校や学年のマネジメントの問題だと私は思います。

学年主任等に、すぐに相談することをオススメします。

時計

子どものためにも、大人のためにも、まずは、時間のゆとりを生み出して、ゆったりとスタートできるようにしてあげてください。

②一人ひとりの夏の体験に意識を向ける

夏休みは、実に色々な体験をしている子がいます。

夏の体験

キャンプに行った、海に行った、はたまた家でのんびりしていた等々、背景は様々です。

出かけた子には、行先や思い出を話してもらえばOKなのですが、今年のように外出が憚られるような状態の場合、家にいた子も少なくないと思います。

家で過ごしていた場合は、みたアニメややったゲームの話、家の人とどんなことをして過ごしたのか等を聞いてみると盛り上がります。

アニメやゲームなどは、子どもの流行をしるにもいい機会ですので、ぜひこの機に色々と聞いてみることをオススメします。

この②で、大切なのは、子どもが「先生が自分に興味を持ってくれている」と感じるようにすることです。

話を聞く際には、追加で質問をしたり、自分の体験などを交えて返答したりしながら、子どもが「話して良かったな」「もっと話したいな」と思えるような聞き方に細心の注意を払うようにした方が良いと私は思います。

せっかくのチャンスが、逆効果になってしまうことだってあるのですから。

傾聴とまではいかなくても、聞く:話すが、2:8くらいのイメージで、会話するぐらいのスタンスで行きましょう。

学校に来た子から順に話をしていくと良いと思います。

2日くらいを使って、簡単でもいいですから、必ず、全員と話をするようにしてください。

必ず、全員とです。

ここに、例外はありません。

子どもと教師のつながりを改めてここで、感じることは、居心地の良さにも直結します。

私は、学年問わず、ここは、しっかりと時間を割いて行いたいと思って、毎年、行動しています。

③友達同士で交流する時間をとる

やはり、安心して過ごす友達との時間は、学校の楽しさの一つに挙げられると思います。

共通理解

安心して過ごせることが大切です。

友達同士の交流の際は、ついつい心無いことを言ってしまったり、人によっては、マウントをとってしまったりして、相手を悲しい気持ちにさせてしまうことがあります。

これでは、安心とは程遠いですよね。

ですので、交流の前には、いくつか教師がシュミレーションをしておくと良いと思います。

話した相手に、~と言われたり、~されたら、どうかな??

では、どうやって聞いたら良いかな?

といった具合に、簡単に想定される場面を紹介して、クラスで、予防策を考え、実行するのがオススメです。

あまり時間もかかりませんし、話の聞き方や話し方は、これからの子どもたちの生活にも多いに役立ちます。

ここでおさえたことは、折に触れて活用することができますので、短いながらもしっかりと時間をとっておくと良いと思います。

④新しい関係の橋渡しをする

最後です。

まずは、以前からの慣れた仲間と話をした後に、話す相手を変えるついでに席替えをすると良いと思います。

新しい関係構築は不安もありますが、友達も増えますし、何より、「時間のゆとり」をもたせているので、仲良くなれる機会も多くとることができます。

友達とぶつかることの大切さ

新しい関係を築くには、とても良いチャンスです。

また、新学期になって、友達が増えたと感じると居心地の良さを通り過ぎて、超楽しいに変わります。

時間にゆとりをもって子どもたちに接し、必要があれば、夏の体験などで仕入れた情報を生かして、橋渡し役を教師が行うことで、安定して関係を築くことができます。

②の実践が生きるところです。

必ず、共通点や適切な話題があるはずですの、そこは機転を利かせて、どんどん橋渡しをしていきましょう。

子どもの力で~と思うところですが、それは3学期でも十分遅くはありません。

初めてのリスタートですから、安心して関係が構築できるように、積極的に教師も交流していきましょう。

新しい関係を築く力というより、居心地の良さを優先していくイメージです。

あれもこれもだと、気持ち的にも、時間的にもゆとりがなくなり、本末転倒な事態が起こりかねません。

居心地の良さを出すために、力を注ぎましょう。

新学期、席替えをぜひ取り入れてみてください。


以上、私の経験をもとに、簡単にできそうな実践を書いてみました。

居心地の良さを感じる2学期の始め方ができると、子どもたちも学校に楽しく笑顔で来られると思います。

これからが楽しみ

今日の記事が、少しでもみなさんの実践のお役に立てば幸いです。

2学期も一緒に頑張っていきましょう!!

今回もお読みいただきありがとうございました。


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