若手教員の悩みについて考えてみる
こんにちは、旅人先生Xです。
今日は、若手の先生の悩みについて考えてみたいと思います。
私自身、仕事はじめの頃にやめたくなるほど苦労した経験があるため、若手の先生たちの力になりたいと思い活動してきました。
活動の中できくことの多かった悩みについて書いていきます。
若手ではない方や教員ではない方も、若手の人と接する時に、少しは役立つと思いますので、ぜひ、ご覧ください。
目次は以下の通りです。
・若手の小学校の先生の悩みごと
若手の先生の悩みは、聞いていくと「わからないことがわからない」など、新社会人としての悩みも当然あるようです。
それに加えて、「授業の準備をどこまですればいいのか」「学級経営が上手くいかない」等の教員ならではの悩みも抱えている方が多くいます。
私が仕事をはじめた時は、ただでさえ緊張しながら、毎日を過ごすのに加えて、上述したような悩みが日々、湧いてはうやむやになり…といったことの繰り返しでした。
教員のみなさんや社会人のみなさんは、いかがでしょうか。
どのように毎日を過ごしていましたか?
私は、日々を生きぬくことに精一杯で、正直先の事とか考えるゆとりがんばく、目の前のことでいっぱいいっぱいでした。
今思えば、目の前のことで、いっぱいいっぱいにならないようにするために、ちょっと先の事を考えるのが良いのですが、当時の自分にそんなゆとりと余力は残されているはずもありません。
しっかりと負のスパイラルに陥っていました。
帰っては何もせずに爆睡し、持ち帰った仕事を何もせずにそのまま職場に持っていくという謎の筋トレをしながら、毎日その日暮らしをしていました。
若手の人が負のスパイラルに陥ったり、謎筋トレをしたりする機会を少しでも減らすため、主な3つの悩みについて、すぐできるちょっとした対策を書いていきます。
・悩み① わからないことがわからない
これは、どの仕事でもあるあるなのですが、分からないことが分からないという状態になることです。ちょっとした対策は2つ。
1つは、これからやることのシュミレーションをすること
もう1つは、分かりましたを安易に使わないこと
1 これからやることのシュミレーションをする
分からないことが分からない場合は、まずは、分からないことが何なのかはっきりさせる必要があると思います。
正直そのままにしておいては、自分も周りも困ります。
特に、小学校では、多くの子どもや保護者が困ります。【一般の仕事だと同僚や顧客が困るのではないかと思います、】
分からないことが何かをはっきりさせるために、有効なのが、これからやることのシュミレーションです。
やり方は何でもいいと思うのですが、紙等に、フローチャートのように、これをしたらこれをする…みたいな感じで、自分のすることを整理していきます。
そして、実際の動きを頭の中でシュミレーションしてみます。
すると「ん?ここは、どうするだ」とか「なんて言えばいいんだろう」といったことが出てくると思います。
それが今の自分の分からないことです。
ですから、それを解決するために、調べ物や質問をしていきます。
このシュミレーションをするだけで、分からないことが分からないという状態をかなり減らすことができるのではないかと思います。
2 分かりましたを安易に使わない
これもあるあるですが、あまり考えずに、「分かりました」とか「大丈夫です」と答えてしまうことがあります。
できることやわかることをなんとかやろうという前向きな気持ちの現れだと思うのですが、しっかりとした確認をせずにこれをすると危ないと思います。
きっと、「本当に大丈夫なのかな?」と心配されたり、「あぁ、この人は、これくらいの説明で大丈夫なんだな」と思われたりすることでしょう。
会話をしている相手にもよるとは思うのですが、極力「大丈夫です」という返事ではなく、内容に対する質問で返事をするくらいの気持ちでいるようにすると良いのではないかと思います。
質問が浮かばない場合は、「今は大丈夫かと思うのですが、疑問が出たら相談にのってください。」といった類のことを伝えておきましょう。
安易な分かりましたより、慎重な相談のほうが、自分や周りのためになります。
負のスパイラルに陥らないためにも、ぜひ、気を付けてほしいところです。
・悩み② 授業の準備をどこまですればいいのか
これは、若手にかぎらず、多くの先生が抱える悩みだと思います。
私は、「授業の目標が8割程度達成できること」「残りの2割をどう支援するか決めておくこと」を準備の大体の目安としています。
※自分で考えることを想定して書いていきますが、可能でしたら、最初の頃は、同僚の人の真似をさせてもらう作戦が一番手っ取り早く負担も少ないです。【その方が力もつきます】
授業の準備については、細かいことを言い始めたらキリがないのは、明白です。
具体的にどんな準備をすると良いと思っているのか個人的な意見を簡単に書いていきます。
私は、まずは、何が目標かを確認します。
目標を意識していないと何が伝えたいのかわからなくなるからです。
次に、目標を達成するために、どういったアプローチをするかを考えていきます。
一通り考えた所で、目標を達成できなさそうな人がいる場合は、その支援をどうするかを考えます。
一回の説明、一回の授業で、全員が満足に分かるというのは難しいと私は思っています。
当然それを目指すのですが、理想ばかりみて、現実に目を向けないのは現場に立つものとしてはどうかと思います。
しっかりと自分の目の前の状況に合わせて、柔軟に対応するためにも、授業のおおまかな流れが決まったら、苦手な子への支援や得意な子への支援を準備するようにしています。
大まかな流れと対応のためのいくつかの支援を考えるだけでしたら、そう多くの時間はかからないと思います。【それでも慣れるまでは大変ですが…】
余力があったり、気合を入れたりしたい時は、更に細かく考えていけばいいと思います。
持続可能な取組であることがすごく大切なことだと思いますので、まんべんなく準備を行って、目的に合わせて、更に力を入れていくといった準備をするのが良いのではないかと思います。
・悩み③ 学級経営が上手くいかない
学級経営は、計画的に行うことをオススメしています。
当然全てが計画通りに進むわけではないので、日々、振り返りをしながら状況に合わせて子どもたちにアプローチをしていくことになります。
学級経営のノウハウは、たくさんありますが、計画的に進めることが難しいと思います。
力を入れてやろうと思ったら、すぐに現状を分析して、中長期的な目標を立てることから始めると良いと私は思っています。
そして、目標に対して、どうするのが良いのかということを考えたり、同僚に相談したりして、手段を選んでいきます。
考えた手段を試してみたら、振り返りをして、次にどうするかを考えます。
「目標の確認→手段の選択→アプローチ→振り返り」のサイクルを回していく感じです。
何気なく毎日を過ごすよりは、労力がいりますが、効果は抜群です。
初期の段階から行うのが効果的でありますが、思い立ったが吉日です。
何から手を付けようと思っている方は、すぐにでも取り掛かってみて下さい。
きっと学級経営の悩みが少し軽くなると思います。
即時的な効果がないこともありますが、焦らず、変化を待って、子どもの一歩ずつの成長を共に楽しんでいきましょう。
以上、若手の先生の悩みについてでした。
考えていて、昔を思い出し、少しセンチメンタルな感じになりました…
人の心に寄り添おうとする気持ちを忘れない人間でありたいと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。
旅人先生Xはこんな人です。↓↓↓↓↓↓
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