より良いトラブル対応とは?
学校がまたはじまり、時間が少し経ってきました。
みなさんは、いかがお過ごしでしょうか。
今回は、生徒指導について少し書きたいと思います。
子ども同士、緊張もほぐれてきて自然体に近づいてきました。
緊張で抑制されていたことが少しずつ解禁されてくるにつれ、多少のトラブルが散見されるのではないかと思います。
友達同士のトラブルも起きるかもしれません。
今回は、そんなトラブルについての小話です。
あるトラブルが起きたとして、そのトラブルに皆さんはどう対応しているでしょうか。
原因を探ったり、互いに謝ったりなど、様々ではないかと思います。
私は、トラブル対応をするときに前提として、いつも「子どもたちや保護者にとってより良い結末は何か」を考えるようにしています。
例えば、2人の子どもが喧嘩をしたとします。
喧嘩を解決する手法は様々です。
その際に、注意したいと私が思うのは、トラブルシューティング的に、喧嘩を解決することに終始するのではなく、喧嘩の経験から何を学ばせるのかということです。
指導をするにあたって、その指導から何を学んでもらえるようにするのかを考えることはとても大切なことではないでしょうか。
教師の都合で、互いにごめんなさいしてハイ終わりでは、子どもにとっての学びは少ないと私は思います。
互いに謝ることや原因をはっきりさせることが指導の目的ではないはずです。
こういう場合ですと、大切なことはこれから互いに仲良くしていくことや同じような喧嘩にならないようにしていくための学びをすることではないかと思います。
私たちが真に力をいれなければいけないのはこのことなのではないかと思うのです。
トラブルを解決することは大切です。それを忘れてはいけません。
でも、互いにごめんなさいをすることだけがトラブルを解決する手法ではありません。
子どもたちの気持ち的には、「これからお互いに~なことを気を付けていこう、これからもよろしくね」という具合にさせることが大切な事だと思います。
そのために私たちが何をするのか、保護者にどういった協力を求めるのかということを考えていくのが重要になってきます。
ですから、トラブルを見かけた時は、どういう結末に向けてどういった言葉かけをすべきなのかを冷静に、しっかりと考えた上で対応していく必要があります。
自分の手に余る場合は、報連相をして、情報共有しながらチームで取り組んでいくのも大切です。
チームで考える時も、子どもや保護者にとってのこれからに繋がることを大切にしながら、話し合うと良い案が浮かんでくるのではないでしょうか。
常に、いかにトラブルを解決するのではなく、トラブルと向き合い、いかに子どものこれからに繋がる指導をするのかを真摯に考え、誠実に対応していけるようにしたいものだなと思っています。
以上、生徒指導小話でした。
トラブルに頭を悩ませることもあると思いますが、トラブルはある意味、成長の良い機会になります。子どもたちのこれからのことを考えながら、誠実に向き合っていけるようにしていきましょう。
私自身も気を付けていこうと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。
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