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スリランカアーユルヴェーダ旅行記⑥最終回(お金&アドバイス編)

前回書いたヴィレッチャナカルマという下剤を用いたデトックス治療を終えたトリートメント9日目からは、パンチャカルマの後処置期間となる。
オイルマッサージやスチーム・ハーバルバスなどを組み合わせつつ、パンチャカルマ後の体を回復させ、整えていく。

最終日までの3日間も、これまでと同様毎朝ドクターコンサルテーションを行い、トリートメントや薬の内容を微調整してもらいながら、帰国日に向けてプランを組んでもらって過ごした。

途中、現地でアーユルヴェーダ事業を始めた日本の友人が、少し時間が出来たとホテルまで訪ねてきてくれた。
日本を出る直前にも一度会っていたのだけど、この2週間で私に起こった変化は一目でわかったらしく、すごくイキイキしているねと言ってくれた。

ハーブティーを飲みながら、ここに来てからの生活や徐々に感じられるようになった変化について聞いてもらうと、「10日間でそこまで効果を感じられたのは、アーユルヴェーダがすごく合っていたんだと思うよ!」と。
普通は2週間以上滞在してようやく体調が整っていくのを感じられるものなんだそうで。

確かに、ホテル内で知り合った日本人やヨーロッパの滞在者と話をしていても、効果の感じ方は本当に人それぞれだった。
何もわからなかったと帰国していった(短期が多かった印象はあるが)人もいたくらいで、この日数でここまで心身ともに健やかになれたと実感出来た私は、とてもラッキーだったのだと思う。

その日の夕陽は滞在中で一番と言えるほど美しくエネルギッシュに光り輝いていて、金色に染まる海を眺めながら、アーユルヴェーダについて友人と語り合う時間はとてもとても豊かなものだった。

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そしていよいよチェックアウト前日、チーフドクターによるファイナルコンサルテーションが行われた。
まずはドーシャのバランスと、はじめに伝えた体の不調が解消されたかどうかを確認していく。
結果、ヴァータは整ったがカパにまだほんの少し乱れがあるということで、帰国してからの過ごし方について指導をしてもらった。

最後にフードリストをもらい、食事についてのアドバイスを受ける。
フードリストは、自分に合う・合わない食品は何か、合わないものはどれくらいの頻度でなら食べてもいいのかなどがリストで示された施設オリジナルのもの。
帰国後の生活をイメージしながらいくつか質問をし、だいたい20分ほどでファイナルコンサルテーションは終了した。


最後の夜は、ルームボーイが手渡してくれたGood byeと書かれたプルメリアの花を眺めながら、この2週間の日々を反芻して過ごした。
ぐっと寂しさも込み上げてくる。
ここの施設はスタッフが本当にフレンドリーでみな温かく、親しくなったスタッフは「ゆかりはもうすぐ最後なのね、あなたの幸せと健康を心から祈ってるわ。」と、みんなそう声をかけてくれるものだから、余計に切なくなってしまった。


そしてついにやってきてしまった最終日。ラストトリートメントをいくつか受け、トリートメントチーム(滞在者1人に付き4-5人のセラピストがチームが組んで原則最終日まで受け持ってくれる)のメンバーにひとりずつお礼を伝えチップを渡し、ずっと担当してくれた女性ドクターとは最後抱き合って感謝を伝え、ホテルを後にした。
最後の最後までなにひとつ不快なこともなく、滞在中ずっと親切に温かく対応してくれたスタッフ全員に心から感謝をしている。



最後に、最終的な体調の変化と、スリランカアーユルヴェーダを受けてみたい人に向けて、実際にかかった費用や気づいた点などをアドバイスとしてまとめてみようと思う。
参考になれば嬉しい。

【最終日11日目までの変化】
・メンタルがほぼ完全に整い、不安や悩みがない状態に 
・よりポジティブに物事を考えられるようになった
・体に一切の不調がなくなった(当初は目、肩、首などに疲れとコリがあった)
・体重2キロ減
・寝付きが良くなった
・お白湯がこの世で一番美味しい飲み物だと感じ始める
・味覚が完全に薄味化、カフェイン欲も消えたまま
→とにかく心身共に調子が良く、帰国してからもかなりキープされている状態。食べたいものを置いている店が少ないため外食が辛く感じるほど、味覚もほぼそのまま。何か不調が出そうになってもリカバリーが早い。


【費用について】※2019年12月現在
・渡航費:今回はマイル特典航空券で渡航したため、2万円程で済んだ。
関空からだと10万円強くらいだと思う。
・空港からのタクシー代:私は往復ともに別の町を経由したためホテルに頼むことはなかったが、ホテル送迎サービルだと片道80USドルくらいだそう。個人手配をすれば最安で片道40ドルくらいであるらしいが、自由旅行に慣れていない場合はホテルに往復送迎を頼む方が無難。
・ホテル代:たまたま20%OFFのキャンペーン中だったため、一番下のランクのシングルルームで、オールインクルーシブ1泊200USドルだった。全てクレジット前払いでトータル21万円くらい。
食事、宿泊、アクティビティ、診察、薬、トリートメント全て込みの値段なので正直めちゃくちゃ安いと感じた。
部屋は十分な広さがあり、使い勝手は非常によかった。

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・チップ代:1日に2度ルームキーピングが入る。それぞれ毎回100ルピー(60円程度)を渡していた。トリートメントチームへは最終日にまとめて1人1000ルピーを手渡し。(相場を確認してその値段に)

【注意点・アドバイス】
・動物も虫もいっぱい(部屋には蚊、蟻程度)なので、ある程度自然な環境を許容できる人でないと辛いかもしれない。部屋にはベープと蚊帳があるので寝る際は問題ないが、アーユルヴェーダセンターは庭と繋がっているので、虫除け・虫刺されの薬は必携。
・紙ショーツはマスト。オイルでドロドロになるので、使い捨ての紙ショーツを日数分持っていくと楽。余っても災害時に役立つので、事前に多めに買っておくことをおすすめする。
・到着までに一冊はアーユルヴェーダ本を読んでおくこと。施設側からの説明が非常にざっくり&あっさりしているので、こちらから質問をしないとわからないことも多かった。ただ、全く知識がないと質問も出来ないので、事前のインプットをしていった方がベター。


心の底から行ってよかったと思えた今回のスリランカアーユルヴェーダステイ。
素晴らしく豊かなスリランカの自然の力を借り、内側からエネルギーが満ちてくる、そんな感覚をぜひたくさんの人に味わってもらいたい。


そう切に願いながら、ついつい長くなってしまったスリランカアーユルヴェーダ旅行記を、そろそろ終わらせようと思う。

また来年、そうなるといいなと思いながら。


ー終わりー












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